漢方メール相談について

私のHPを見て漢方の相談メールを出される方には必ず「漢方相談表」に年齢と生年月日を書いてもらっています。なぜ生年月日まで要るのかと疑問に思われるかもしれませんので説明します。

メールによる相談は本人との対面がないので情報が不足しています。特にインスピレーションのような直感がありません。そこで少しでもそれに近づきたくて生年月日を提出していただきます。
これによって私は質問者の九星(占いの一種)を知ることができます。長年の経験から九星によってその人の体質を垣間見ることができるのです。
更に身長と体重も記入してもらいます。女性などはこれを省略する場合がありますが、漢方診断では大切な情報なのです。恥ずかしがらずに書いてほしいものです。

世間では「漢方相談は直接本人と会わなければ正しい診断は出来ない」と云われていますが、そんなことはありません。
問診表が完備して、生年月日と身長体重があればかなりの所まで診断が出来ます。
問診表には病名のほかに詳しく症状を自分なりの言葉で表現してください。「自分なりの言葉」はインスピレーション(直感)にも勝る確かな情報になります。(相談は無料です)

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複視と突発性難聴

疲れ過ぎると食欲さえ無くなるのを経験したことはありませんか?
(労役形体,脾胃不足)(煩労傷中)
先日、親の看護疲れで過労気味の婦人が突発性難聴になったと相談に見えられました。
その数ヶ月前には物が二重に見える(複視・岐視)といって相談に来ておられたのです。
複視の時は正容湯加味を紹介したのでしたが果たしてそれで良かったのかどうか?
複視は日数が経ったせいか次第に改善していったそうですが、今度は突発性の感音性難聴だとのこと。
ストレスを受けやすいと自分でもいっておられますが、神経が細そうな方です。
首から上の、目と耳の症状が重なっています。
それでふと気が付いたことがありました。
益気聡明湯のことです。

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三拗湯と麻黄湯

『傷寒論』に麻黄湯という処方があります。
内容は次の通りです。
麻黄三両(去節) 桂枝二両(去皮) 甘草一両(炙) 杏仁七十個(去皮尖)

これとよく似た処方に三拗湯《太平恵民和剤局方》というのがあります。
麻黄(連節)10g 北杏仁(連皮)12g 生甘草(連梢)3g 生姜4片

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栄弱衛強をめぐる論争

『傷寒論』に次の条文があります。

 太陽病、発熱、汗出者、此為栄弱衛強、故救邪風者、宜桂枝湯。

(太陽病で発熱し、汗が出る者、此れは栄弱衛強である、故に邪風を救うには、桂枝湯が宜しい。)

ここの「栄弱衛強」という言葉の意味について考察されている「从桂枝湯証浅析栄弱衛強之含義」という論文があります。

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食后嗜睡

食后嗜睡とは食事後に病的に眠くなる症状を云い、また“飯酔”とも云う。
人の寤寐(覚醒と睡眠)は衛気の運行や陽気の盛衰と密切に関っている。
《霊枢·大惑論》に云わく:“衛気は昼は陽(表)を行り夜は陰(裏)を行る,故に陽気が尽きれば臥し,陰気が尽きれば寤(さめ)る。”
つまり陽気があれば覚醒で、陽気が無ければ睡眠です。
従って何らかの原因で陽気不振が起これば昼日や食後にでも嗜睡が見舞います。

例えば(1)黄疸や肝炎などで胆経に湿熱が多ければしばしば昏睡する事があります。
これは胆経鬱熱が陽気を遮ってしまうからです。
(2)通常でもっとも多いのは脾虚食積(湿困脾陽)です。
これは脾胃が虚弱な人の食後の眠気です。
(3)また『傷寒論』には「少陰病は但だ寐ねんと欲す」と書かれています。
これも慢性病で脾腎の陽虚になると嗜睡が襲ってくる例です。
どれもみな陽虚(陽気不振)が原因です。
陳明、劉渡舟先生の著《傷寒名医験案精選》に面白い治験例があります。

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月経過多

聖愈湯加味:
(党参・黄芪・白芍・生地・益母草・続断5 香附子・牡丹皮・杜仲・当帰3 川芎2)44
毎月経の来潮后の第2日より服薬を開始して3剤~6剤を服用する。

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斬新な高血圧漢方

これまでにブログで高血圧に関して四つの記事を書いてきました。
高血圧は陽気過多」「高血圧2」「高血圧」「高血圧と漢方
どれも間違いではないのですが、今ひとつピッタリと来るものが感じられずもどかしく思っていました。
この度は『中医臨床』v32-3 に載っていた「張錫純方による中風治療」という論説を読んでピーンと来るものがあり、少し調べてみました。

朱良春治疗高血压病用药经验特色选析

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四逆散は少陰方である

四逆散について、今日の日本漢方では「構成からみると柴胡剤に分類され少陽病期に適応します。
小柴胡湯証と大柴胡湯証の中間ぐらいに位置し、体力的には充実している人に用います。」のように認識されています。
和田東郭の『蕉窓方意解』にも「大柴胡湯の変方にて、‥‥‥熱実すること少なきゆえ、大黄、黄芩を用いず」とあり、根拠のひとつになっています。

  (ただし森立之の『傷寒論攷注』では四逆散を少陰経証と認識しているそうです)

しかし四逆散は柴胡剤といっても《傷寒論 》318条の少陰病に記載されている処方であり、決して少陽病の処方ではありません。

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今年の風邪と六安煎

六安煎とは二陳湯+杏仁・白芥子のことで、まことに温和な良い処方です。

六安煎«景嶽全書.新方八陣»
 (陳皮・制半夏15 茯苓9 杏仁・白芥子10 炙甘草6 生姜3-5片)65

これが風邪の初期の咳嗽に大変よく効きます。
すでに今年の風邪の流行が始まっています。
マイコプラズマ肺炎も入り混じり、特徴は痰が絡む咳嗽です。
初期には鼻塞流涕、クシャミもあります。
あまり寒気や熱はありませんが、やはり寒邪犯肺のカゼです。

私も息子も2人して罹ってしまいました。
私が先に罹り、六安煎に到達するのが遅かったのでかなり手こずりましたが、息子には私の経験から最初からこれを飲ませたので速やかに快癒しました。
この処方は色々に加減法があります。

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口臭

中医では“口臭”とは「肺胃鬱熱」「胃火灼盛傷陰」「肝腎陰虚湿熱内阻」であると認識している。
甘露飲は胃腸湿熱を清し、又能く清肺滋腎凉肝をなす故に、胃腸湿熱・肺肝腎陰虚型の口臭の特効方である。

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胞虚如球証

湖南祁陽県中医院眼科 蒋新元
胞瞼腫脹(眼瞼の非炎症性水腫)
《証治凖縄》では「胞虚如球」と称し、又の名は“懸球”とも云う。
病人の自覚症状は目だけで他の症はありません。
また赤痛はなく、ただ上胞(上瞼)が球の如くに浮腫するだけで、圧せば平らになるが、暫くするとまた元に戻る。
病因病機の多くは気分失和・脾虚兼有湿火汎涌于上か、または気虚難以化湿である。

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