中医学の紹介

中医学は中国の長い歴史を経て蓄積された素晴らしい医学です。
中国のネット上でも多くの知見が発表されています。
それらは中国語で表現されているため日本人としては十分に読み取ることが出来ません。
私はなんとかして幾らかでも内容を察知したいと思って中国語講座を数年学びました。
お陰で何分の一かは理解できるようになりました。
進歩を続けている中医学があまりにも素晴らしいので、少しでもその内容を他の方にも分かってもらいたくなります。
それで僭越ながら下手な翻訳を省みず、気に入った記事があると直訳して他の方に読んでもらおうと考えました。
それで、このブログには沢山の中医学の報告例の直訳がアップしてあります。
出典には必ずURLをリンク表示してあります。
記事内容は、決して私個人の知見ではありません。
発表されたご本人様には幾重にも感謝申し上げます。

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心冠動脈疾患

診察を受けた訳ではないのではっきりとは云えないが、私はこれまでに三回心臓の発作らしきものを経験している。
一回目は2012.06.12で、「寝ている間に左胸の辺りに鈍痛を感じて目覚める事があります。なんとも厭な感じの、痛みともつかず重い圧迫感です。」

二回目は2016.07.25で、「何だかみぞおち辺りが具合が悪くなった。得も言われぬ不快感で、狭心症かもとさえ疑ったほどでした。ドーンとものが詰まったような、痛みではないものの居ても立っても居られぬほどの酷さです。仰向いたり、うつむいたり、横になったりと色々に姿勢を変えてみるものの、どんなにしても苦しさは変わらない。しまいには額に冷や汗がにじみ、顏が真っ青になってきた。吐き気や便意もなく、ただひたすらに苦しい。」

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無症候性蛋白尿2

慢性腎炎といわれて自覚症状がなく、クレアチニン値だけが高いという相談には全く歯が立ちません。
以前に「無症候性蛋白尿」では栝蒌瞿麦丸を、「慢性腎炎に使う三処方」では復元固本湯を紹介しました。
今回は『北京市老中医経験選編』の中から、北京市石景山区中医医院・斉全禄医生の【体験】から引用します。

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六和湯3

高熱治験

孫某,男,16歳。
1998年6月の上旬に麦を収穫している中に発熱、悪寒、頭蒙 等が出現した。
体温39.4℃のところ,村医がアスピリン肌注をして,体温は少し退いた。
その后 抗生物質とステロイド剤の静注を3日間して,体温はやや下降したが,依然として38.5℃~39℃の間である。
第5日目に我が院へ来た。
症状:発熱、悪風寒、咽痛、食欲不振。
舌質は紅赤,苔薄く黄膩,脈は浮数。

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六和湯2

暑月泄瀉

張某,男,30歳,手工業者。2005年8月中旬。
患者は毎日 村道で仕事をするが,3日前に生水を飲んだら腹痛・泄瀉を起した,一日に十数回もある。
症状は腹痛・腸鳴があり,次いで清稀便を泄瀉し,下墜感を伴う,悪心もあり,両腿は重懶く,舌苔は白滑,脈は弦細数である。

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六和湯1

異常なほど暑い今年の夏、とうとう私も食欲が無くなりました。胃の辺りがもたれて詰まった感じで、食べる気になりません。何が原因という訳でもなく、暑さの性としか云いようがありません。
李東垣は「脾胃の生理は升降運動に他ならない」と云っていますから、“胃の辺りの痞え”はこの升降運動の障害に違いありません。升降運動を妨げる原因の一つとして「六淫」の内の「暑気」もあります。
飲食を控えて自力回復するようにしたので、漸く今は元に戻りましたが、中医学だったらどの様に対処すればいいのかと調べてみました。

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心虚失養の心悸

若し陽虚心悸に,煩躁不安の証を兼ねれば,陽虚に心神不潜斂の現れである。
治療は補心斂陽,鎮静神気すべし。

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清陽不升の症例2

三、清陽下陥,湿凝会陰
郝某,男,38歳,徐水県の人。
患って数年,其の証は頗る奇である。
会陰の部位に痠脹感があり,まるで中に物が嵌頓しているようで,長く立っていられない。
また小腹下墜を伴い,大便したくなるようなので,トイレへ行っても良くならない。
周身は疲倦し,飲食しても味が無い。
脈は軟大で,按ずると無力,舌苔は白くやや膩。

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清陽不升の症例1

一、清陽下陥,腹瀉脱肛
郎某,男,56歳,山西人。
大便溏瀉を患い,毎日三、四回の下痢で,その后に脱肛が続発する,飲食は減少し,体は疲れて無力だった。
脈は緩軟無力,面色は黄色く舌質は淡。
一連の脾虚の象は明らかである。
清陽失序で,升らなければ陥つ,軽ければ溏瀉を発し,重ければ脱肛となるは,また必然の勢いである。

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清陽不升の四大方証

脾胃升降の理論は,金元四大家の一人である李東垣が,《脾胃論》、《内外傷辨惑論》、《蘭室秘蔵》等で発表した。
李氏は"胃は水穀の海にして,精気は先ず脾に輸し肺に帰す,上行するのは春夏の令で,以って周身を滋養する,すなわち清陽は天なる者也,升り已るや下って膀胱に輸すは,秋冬の令なり,伝化して糟粕となし,味は転じて出ずる,濁陰は地なる者也"。
彼は脾胃の生理は升降運動に他ならないと明言している。
清陽は上竅に出で,濁陰は下竅に走る,清陽は四肢を実にし,濁陰は六腑に帰る。

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滑精

清陽下陥,陰火上乗土位

症例:劉某,男,56歳,北京人。
素もと心臓疾患があり,常に心悸、気短の証があったが,最近は家具づくりで,過労気味だったところ,毎日三、四回も大便溏瀉となり,飲食は減少し,身体は疲憊している。
また両腿とも陰股に,時々麻痺感があり,甚しくなると上ってきて,精関不固となり,ひとりでに走泄し,自制できない。
毎回滑精の后は,頭暈し腿軟となり,立っていられず,仕事もできない。
脈は軟,按ずると無力;舌は胖嫩で苔滑。

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