漢方メール相談について

私のHPを見て漢方の相談メールを出される方には必ず「漢方相談表」に年齢と生年月日を書いてもらっています。なぜ生年月日まで要るのかと疑問に思われるかもしれませんので説明します。

メールによる相談は本人との対面がないので情報が不足しています。特にインスピレーションのような直感がありません。そこで少しでもそれに近づきたくて生年月日を提出していただきます。
これによって私は質問者の九星(占いの一種)を知ることができます。長年の経験から九星によってその人の体質を垣間見ることができるのです。
更に身長と体重も記入してもらいます。女性などはこれを省略する場合がありますが、漢方診断では大切な情報なのです。恥ずかしがらずに書いてほしいものです。

世間では「漢方相談は直接本人と会わなければ正しい診断は出来ない」と云われていますが、そんなことはありません。
問診表が完備して、生年月日と身長体重があればかなりの所まで診断が出来ます。
問診表には病名のほかに詳しく症状を自分なりの言葉で表現してください。「自分なりの言葉」はインスピレーション(直感)にも勝る確かな情報になります。(相談は無料です)

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アレルギー性紫斑病

 隣市にいる5歳の孫娘が血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)にかかり入院したと連絡があった。
症状は「2日前に37.8℃の発熱の後、右足首から先が腫れあがり痛くて歩けなくなった。赤い発疹が出た。」という。
この病気は発疹や浮腫や関節痛に止まらず、時には腎炎の発症の可能性もあるとのことで大事をとって入院したのでした。

翌日病院へ見舞いに行くと足の痛みはまだあるが腫れは無くなり、平熱で、発疹あり、内出血のような青痣がくるぶし辺りに見えた。
食欲あり。また数日間便秘だということで浣腸をしてもらっていた。
治療は副腎皮質ステロイド剤の点滴が中心で、当分は検尿などしながら腎炎を併発しないように観察するとのことだった。

西洋医学では「原因は不明ながら、種々のウイルス感染症や細菌感染症に続発することが多い」とされ、溶連菌感染症に続発するものはよく知られているという。

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紫雲膏の蜜蝋について

この度は「紫雲膏は傷・ヤケドに使っていい軟膏か」という実験報告を読んで考えるところがあったので一文を草します。

私も真似て、たまたま体の一部に古い乾燥した湿疹があったので実験をやってみました。
紫雲膏を塗り、上にキズ絆を貼って一晩寝たところズキズキ痛みが出ました。
たまらず剥がさなければなりませんでした。
今まで安易に何にでも使えるものと思っていましたが、これは真剣に考え直さなければならないと思ったのです。
‥‥‥

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急性乳腺炎(2)

急性乳腺炎は中医学では“乳癰”の分類に属します。
多くは乳腺管が堵塞して乳汁が鬱積したものです。
どうしてそうなったか?
丹渓が云うには“乳房は陽明経に所属し,乳頭は厥陰経に所属する”
だから感情が暢びやかでないと肝気が鬱滞しやすくなり、乳房に影響が出ます。
また産后に飲食の節度を守らないと脾胃は運化を失し,湿熱が胃絡に蘊結します。
陽明の胃経が壅滞すると乳絡は閉阻されて暢びず、気滞血瘀を形成します。
治療には疏肝理気・清胃熱・和営通乳をしなければなりません。

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急性乳腺炎(1)

ネット上ではよく「乳腺炎に葛根湯エキスが効く」という情報が流れています。
これは安易にそのまま受け取ってはいけません。
葛根湯が効くには効くような条件が揃っていなければなりません。
何かといえば「表証」のことです。
表証とは悪寒・発熱のような体表の症状のことです。

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ドライアイ(目渋)

顧某,女,35歳。
二ケ月前から両目が干渋する。
特にこの二週間は干渋がひどくなり,畏光(まぶしく)怕風(眼に風が当たるのを嫌う)を伴い,視物はかすみ,両眼に力なく,目を閉じると楽になる,涙は少なくて熱く,眼瞼が痒い,頭暈があり,疲労倦怠,脇肋が隠痛し,腰膝がだるい,口が干いて微苦,飲食が減少し,大便は干き,小便は変化なく,舌苔は薄白で潤いを欠き,舌質は紅,脈象は細弦である。

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更年期障害に二仙湯

二仙湯《婦産科学》
昨日 まだ若くて色の白い婦人が訪ねてきました。
聞けば冷えやすく又のぼせやすい体質だとのこと。
暖房の効いた部屋に入ると直ぐに顔がほてり、汗が出てくるが手足は冷たい。
忙しい時にも緊張して顔面が紅潮してイライラする。
生理痛は余り無く、便秘もせずむしろ下痢するほうだ。
少し早いけれど更年期みたいだと本人は云っている。
この時に頭に浮かんだのが二仙湯でした。

【组成】(仙茅・仙霊脾・当帰・巴戟天4 黄柏・知母2)20

この処方は主に更年期障害に応用されています。

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旋覆代赭湯の応用

《傷寒論》には「傷寒病を発汗をしたり,若しくは吐かせたり,若しくは下したりして,解した後に,心下が痞鞕し,噫気(ゲップ)が除かれなければ,旋覆代赭湯が主る。」という一文があります。
これは汗・吐・下という体の負担になる治療法により胃が損なわれたため、痰湿を生じて胃気が上逆している状態です。

以下に応用例を2題あげます。

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脇汗(腋汗)

「夜なのにあさイチ、漢方スペシャル」‎2月25日(土)NHK で有働アナの脇汗が話題になっていましたね。
日本漢方でははっきりした説明がありませんでしたが、中医学ではどうなっているでしょうか?
汗は発散しやすいように頭顔・背中などの陽(上や表)の部位から出るのが正常です。
それを脇や足裏(下や裏)などの陰の部位から出るのは異常です。
大雑把に人体を正面・背面・側面に分けると、背面が表/正面が裏/側面が半表半裏 に当たります。
寒気や日射などの外気の影響は先ず表の背中から襲ってきます。だから風邪の寒気は背中で感じます。
裏に当たる人体内部の心臓や胃腸の病変は正面の胸や腹で感じます。
そして半表半裏の側面には肝胆の病変が表れてきます。
鍼灸などの経絡図を見ますと体側には肝胆の経絡が通っていて一致します。

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帯状疱疹合併症

私の父が生前、顔面の帯状疱疹を患ったことがあります。
その惨状はひどいものでした。
漢方を信じていなかったため医治にのみ頼ったので、私が助言した頃には既に後遺神経痛になっていました。
遅蒔きながら幾つか処方を使いましたが後遺症は難治でした。
後悔の思いで以下の症例を読みました。

李某某,女,70歳, 武漢藉。
初診(2006.01.10):左側頭面に疱疹が出来て疼痛あり、すでに10日になる。
また続いて面瘫(顔面麻痺)も併発して2日になる。
10日前に疲れからか左側頭面部に小紅疹が現れ、継いで水疱が出現した。
灼熱刺痛を覚えて他院に診治したが効果は佳くなかった。
2日前から口眼喎斜が出現し、心煩易怒,目脹耳鳴,失眠多夢を伴い、食欲不振で大便が干結し小便が黄色い。
既往として高血圧の病史がある。

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育児ノイローゼ

『実践講座・中医弁証』 楊亜平 2009年 東洋医学出版社 において次のような症例が載っていましたので紹介します。

主訴:育児ノイローゼ・抑うつの症状が約6カ月。
現病歴:患者は産後の育児によって極度の緊張と不安が重なり,さらに産後の乳腺炎によって1週間高熱が続き,体力が低下したため,6カ月前から神経症・抑うつ状態になり,発作性のめまい・動悸・悪心嘔吐などの症状が現れた。
授乳中だったことから薬の服用などをせずに今日にいたった。

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