中医学の紹介

中医学は中国の長い歴史を経て蓄積された素晴らしい医学です。
中国のネット上でも多くの知見が発表されています。
それらは中国語で表現されているため日本人としては十分に読み取ることが出来ません。
私はなんとかして幾らかでも内容を察知したいと思って中国語講座を数年学びました。
お陰で何分の一かは理解できるようになりました。
進歩を続けている中医学があまりにも素晴らしいので、少しでもその内容を他の方にも分かってもらいたくなります。
それで僭越ながら下手な翻訳を省みず、気に入った記事があると直訳して他の方に読んでもらおうと考えました。
それで、このブログには沢山の中医学の報告例の直訳がアップしてあります。
出典には必ずURLをリンク表示してあります。
記事内容は、決して私個人の知見ではありません。
発表されたご本人様には幾重にも感謝申し上げます。

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内経知要12

◆金匱真言論
 素問金匱真言論に曰く。
東方の青色、入りて肝に通ず。竅を目に開く。精を肝に蔵す。其の病は驚駭を発す。其の味は酸。其の類は草木。其の畜は雞。其の穀は麥。其の四時に応じては、上って歳星(木星)と為る。是れは以って春の気は頭に在る也。其の音は角(カ行)。其の数は八。是れを以って病の筋に在ることを知る也。其の臭は臊し。

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『方伎雑誌』尾台榕堂から

「本書は藤平 健先生が絶賛した、尾台榕堂の最晩年の著作で、医療哲学・治療経験の集大成されたもの」と云われているものです。
尾台榕堂は「安政3年(1856)頃には浅田宗伯と並んで、江戸の二大家として名医の評判が高かった。」いわば日本式漢方・古方派の代表の一人です。
著作に『類聚方広義』『重校薬徴』などがあります。

この度、このように評価の高い名医の『方伎雑誌』を読みまして、“はてな、違うのじゃない?”と思ったので、正直なところを発表します。

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瘀熱擾心の不眠

清熱活血・寧心安神による瘀熱擾心の不眠治療
『中医臨床』v38-4(2017年12月) 丁元慶 治験報告No.34

患者:男性,39歳,軍人
初診日:2012年4月24曰
【主訴】2年前からの不眠。耳鳴,性急で焦りやすい,他人と交流をもちたくない。言葉に力があり声の張りもある。

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内経知要11

◆本輸編
 霊枢本輸編に曰く。
肺は大腸に合す。大腸は、伝道の府。
心は小腸に合す。小腸は、受盛の府。
肝は胆に合す。胆は、中清の府。
脾は胃に合す。胃は五穀の府。
腎は膀胱に合す。膀胱は、津液の府也。
少陽(三焦)は腎に属す。腎は上 肺に連る。故に両蔵(腎と肺)の将なり。三焦は、中涜(大きな川)の府也。水道出ず。膀胱に属す。是れ孤の府(対応する蔵が無い)也。

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内経知要10

◆六節蔵象論
 素問六節蔵象論に曰く。心は生の本、神の変也。其の華(体表で)は面に在り。其の充(みつるところ)は血脈に在り。陽中の太陽と為し、夏気に通ず。
肺は気の本、魄の処也。其の華は毛に在り。其の充は皮に在り。陽中の太陰と為し、秋気に通ず。
腎は蟄(かくれる)を主る。封蔵の本、精の処也。其の華は髮に在り。其の充は骨に在り。陰中の少陰と為し、冬気に通ず。
肝は罷極(つかれる)の本。魂の居也。其の華は爪に在り。其の充は筋に在り、以って血気を生ず。其の味は酸、其の色は蒼。此れを陽中の少陽と為し、春気に通ず。
脾胃。大腸。小腸。三焦。膀胱は、倉廩の本。営の居也。名づけて器と曰う。能く糟粕を化し、味を転じて、入出する者也。其の華は唇四白(?)に在り。其の充は肌に在り。其の味は甘。其の色は黄。土気に通ず。凡て此の十一蔵は決を胆に取る也。

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瘀熱傷陰の不眠

活血・散瘀・清熱・養陰による瘀熱傷陰の不眠治療
『中医臨床』v38-3(2017年9月) 丁元慶 治験報告No.33

患者:女性,42歳
初診日:2010年10月19日
【主訴】寝付きが悪くなり4力月余り。
【現病歴】4力月前に転居をしたが,改装時のホルムアルデヒドが残っていたため脱毛が現れ,その後寝付きが悪く眠れなくなった。月経は周期が一定せず,経血の色がやや黒っぽく,量も減少した。

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内経知要9

■巻五 蔵象
◆霊蘭祕典論
 素問霊蘭祕典論に曰く。
心は君主の官也、神明(たましい)出ず。
肺は相伝(総理大臣)の官、治節(規則)出ず。
肝は将軍の官、謀慮出ず。
胆は中正の官、決断出ず。
膻中(胃の上口・上気海)は臣使の官、喜楽出ず。
脾胃は倉廩の官、五味出ず。
大腸は伝道の官、変化出ず。
小腸は受盛の官、化物(清濁を分ける)出ず。
腎は作強の官、伎巧(工芸)出ず。
三焦は決(通じる)涜(水道)の官、水道出ず。
膀胱は州都(水の都会)の官、津(陽水)液(陰水)蔵す。気 化するときは能く出ず。
凡(すべ)て此の十二官は、相い失うこと得ざる也。故に主明らかなるときは下 安し。此れを以って生を養うとき寿(ひさ)し。世を没(おうる)に殆(あや)うからず。以って天下を為(おさ)むるときは大いに昌(さかん)なり。
主明らかならざるときは、十二官危し。使道閉塞して通ぜず。形乃ち大いに傷る。此れを以って生を養うときは殃(わざわい)あり。以って天下を為むる者は、其の宗(根本)大いに危うし。之を戒しむ。

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内経知要8

◆根結編
 霊枢根結編に曰く。一日一夜五十営(営気が昼は二十五回、夜に二十五回、合わせて五十回、全身を循環するのを五十営という)。以って五蔵の精を営(ととの)う。
数に応ぜざるを、名づけて狂生と曰う。
所謂五十営は、五蔵皆気を受く。
其の脈口(寸口は脉の大会する場所、手の太陰の脉動する所)を持ち、其の至を数う也。
五十動(脈拍)にして一代(一回止まる)する者は、以って常と為す也。
以って五蔵の期を知る。之を予(かぞ)えて短期(四十動、三十動など)なるは、乍(たちま)ち数 乍ち疎(まばら)也。

※人の一回の呼に脉は三寸流れ、一回の吸に三寸流れる。つまり一回の呼吸定息で、脉は六寸流れる。 人は一日一夜に全部で一万三千五百回の呼吸をし、脉は全身を五十回循る。《難経鉄鑑》

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陽明熱・陰虚による不眠

安神薬を用いない熱盛瘀熱・陰虚神浮の不眠治療
『中医臨床』v38-2(2017年6月) 丁元慶 治験報告No.32

患者:男性,50歳,長距離ドライバ一
初診日:2010年3月10日
【主訴】2力月余り前から,眠りが浅く目を覚ましやすくなった。一晩で3時間ほどしか眠れない。また5年前から排便が困難である。目がショボショボして,ずっと目を開けていられず,気力・体力ともに劣っている。

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内経知要7

◆五常政大論
 素問五常政大論に曰く。陰精奉ずる所(陰精を充分に受けて陽気を固密にするような涼しい高地)、其の人寿(としひさ)し。陽精降る所(陽気が過剰で泄しやすい温暖な低地)、其の人夭(わかじに)す。

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