中医学の紹介

中医学は中国の長い歴史を経て蓄積された素晴らしい医学です。
中国のネット上でも多くの知見が発表されています。
それらは中国語で表現されているため日本人としては十分に読み取ることが出来ません。
私はなんとかして幾らかでも内容を察知したいと思って中国語講座を数年学びました。
お陰で何分の一かは理解できるようになりました。
進歩を続けている中医学があまりにも素晴らしいので、少しでもその内容を他の方にも分かってもらいたくなります。
それで僭越ながら下手な翻訳を省みず、気に入った記事があると直訳して他の方に読んでもらおうと考えました。
それで、このブログには沢山の中医学の報告例の直訳がアップしてあります。
出典には必ずURLをリンク表示してあります。
記事内容は、決して私個人の知見ではありません。
発表されたご本人様には幾重にも感謝申し上げます。

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標本緩急について

日本では「標証と本証」について詳しく説明したものが無く、私も何となく解ったようなつもりで使っていた。次に中医学の資料を紹介します。

“標”と“本”とは中医治療に用いられる分析法で、各種病証の矛盾や主次を明らかにする理論である。
“標”とは現象であり,“本”とは本質のことである。
正邪の両面から説えば,正気は本で,邪気は標である;疾病から説けば,病因が本で,症状が標である;病位内外に分ければ,内臓は本で,体表は標である;発病の前後に分ければ,原発病(先病)が本で,継発病(后病)が標である。

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江戸期の四大家

『叢桂亭医事小言』より3

後藤艮山は後藤又兵衛の末裔である。
後藤艮山の門人に山脇東洋・香川秀庵(一本堂)・松原圭介らが居り、松原圭介の門人に吉益東洞が居る。
世に四大家と云うは後藤艮山・山脇東洋・香川秀庵(一本堂)・吉益東洞の四流を指す。
山脇東洋の門人に永富獨嘯庵あり。(獨嘯=毒性;京師の俚言に、人の心のままに任せずもとれる人を広く指して毒性と呼ぶ)(越前の奥村良筑より吐流(吐法)を受ける)

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内経知要20

◆陰陽応象大論
 素問陰陽応象大論に曰く。
其の軽き(邪)に因って之を揚ぐ(発散)。其の重きに因って之を減ず(瀉)。
其の衰え(気血)に因って之を彰(あらわ)す。

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生姜に肉桂の効あり

『叢桂亭医事小言』より2

『褚氏遺書』の「善く薬を用ゆる者は、姜に肉の効あり」と云いしも此の理なり。
何ほど奇験の神方にても用ゆる場悪しければ寸効なし。偏に運用にあり。
用ゆる場よければ生姜が肉桂ほどな験をなすとは、能々解了すれば将棋の如し。
歩兵は金銀よりも働きをなす。則ち此の理なり。

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脈診から吉凶・安危を知る

『叢桂亭医事小言』より1
原南陽の『叢桂亭医事小言』を読んでいるところですが、これが実に素晴らしい!
ネットを見回しても余りこの書物についての記事が見当たらない。もっともっと読者を増やしたいものと思い、宣伝のために感じた部分を紹介します。

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顔面神経麻痺

『中医臨床』v40-1(2019年3月) 丁元慶 治験報告No.38
陽明論による急性顔面神経麻痺の治療

患者:女性,24歳
初診日:2004年10月18日
【主訴】5日前から口が歪んでしまいました。最初は左耳の中が痛くて,その2日後の朝,歯を磨いているときに口元が右側に歪んでいることに気が付きました。心配であまりよく眠れません。

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内経知要19

◆至真要大論
 素問至真要大論に曰く。
辛甘は発散して陽と為す。酸苦は涌泄して陰と為す。鹹味は涌泄して陰と為す。淡味は滲泄して陽と為す。
六者は或いは收め或いは散じ、或いは緩め或いは急し、或いは燥し或いは潤し、或いは耎(なん)に或いは堅に、以って利する所をして之を行らし其の気を調えて其れを平ならしむる也。

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内経知要18

■巻七 治則
◆陰陽応象大論
 素問陰陽応象大論に曰く。
陰陽は、天地の道也。万物の綱紀、変化の父母、生殺の本始、神明の府也。(内経知要4と同じ)
病を治するものは必ず其の本を求む。謹んで病機を守り、各々其の属するところを司り、(所属の)有る者は之に(本を)求め、(所属の)無き者も之に(本を)求む。
盛んなる者は之を責め、虚なる者も之を(相克するものを)責む。必ず五勝(五行の勝復)を先にし、其の血気を疎(とお)し、其れを調達せしめて、和平を致す。

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虚労盗汗

『中医臨床』v39-3(2018年9月) 丁元慶 治験報告No.37
益気養陰・和中安神による虚労の多汗症治療

患者:女性,78歳
初診日:2016年10月9日
【主訴】3ケ月前から夜に汗を沢山かき,身体も痩せてしまいました。食欲がない。7月初めに突然右半身が痺れ,脳梗塞と診断され,入院治療を受け,痺れは完治しました。よく眠れません。気分も落ち込みがちで,もう10年くらいになります。いつも緊張してビクビクしています。便は固い,口臭がひどい。

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内経知要17

◆決気編
 霊枢決気編に曰く。
両神(陰陽)相い打ち(交わる)、合して形を成す。常に身に先んじて生ず。是を精(天一の精)と謂う。
上焦開発し、五穀の味を宣べ、膚を熏じ身に充ち毛を沢すこと、霧露の漑ぐが若し。是を気と謂う。
腠理発泄し、汗湊湊として出ず。是を津と謂う。
穀入って気満ち、淖(とう)沢(ドロドロ)として骨に注ぐ。骨属(つなぎ目)は屈伸し、沢(水分)を洩らし、脳髓を補益し、皮膚を潤沢す。是を液と謂う。
中焦気を受け、汁を取り変化して赤くし、是を血と為す。営気を壅遏(堤防)し、避くる所無からしむ。是を脈と謂う。
精脱するときは耳聾す。気脱するときは目明らかならず。津脱するときは腠理開き、汗大いに泄る。液脱するときは、骨属の屈伸利せず、色を夭(うしな)い。脳髓消ゆ。脛痠(ひら)ぎ、耳数(しばしば)鳴る。血脱する者は、色白く、夭然(冴えない)として沢(つややか)ならず。

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