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肥満

『燕山医話』 楊潤芳より

50数年前、母方の祖母は大変肥満していて、毎食に肉や油のものを摂っていました。
母方の祖父、鮑培元は医に詳しく、特に婦人科・小児科で郷里に名を馳せていました。
祖父は祖母の為に処方し、祖母はそれを常服していました。
私が15歳の時、石家庄の国医学校で医学を学んでいた時の記憶では

 生山査子15 陳皮9 茯苓12 沢瀉15 甘草3g 荷梗3尺 という処方でした。

18歳で卒業して故郷に帰った時には外祖母はすっかり痩せていて、とても元気でした。
尋ねますと「上の処方を半年ばかり飲んだら効いてきたのです」とのこと。
外祖父に方意を聞きますと「肥えている人は痰湿が多すぎる。脂っこいものばかり食べると湿が集まって痰になりやすい。二陳湯は化痰の良剤であり且つ能く湿を行らせる。山査子は内積を消すと本草書に記載がある。沢瀉・茯苓は水湿を下へと導く。荷梗は清利の品で泥水から生えて泥に染まらず、中空であるために上を清し下に通ずる。この処方の意はこの清平にある。」という。
その後、北平国医学院へ行き、同級生に紹介して肥満病を沢山治療し、半年も服薬すると皆良く効きました。

卒業後この処方を基にして生意苡仁30gを加え、荷梗は荷葉15gに改めました。
意苡仁は湿を行らし健脾に働き、生荷葉は水面に浮いていて、葉の上には脈絡が走り水路のようである。
荷梗と同様どちらも軽清の品である。

※おすすめの肥満の処方
 (黄耆・蒼朮・白朮・陳皮・半夏・厚朴・茯苓・沢瀉・制何首烏・生山査子・荷葉・意苡仁3)36g

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