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『通俗傷寒論』3

傷寒には[1]傷寒本証 [2]傷寒兼証 [3]傷寒夾証 [4]傷寒壊証 [5]傷寒複証がある。

[1] 傷寒本証

(1) 小傷寒(一名冒寒,通称四時感冒)
 これは冒寒の小疾で、ただ皮毛が襲われただけなのでまだ経絡には入らない。

【因】四時偶感寒气,或因貪涼冒風。

【証】肌膚緊縮,皮毛粟起,頭痛怕風,鼻塞声重,頻打噴嚔,清涕時流,身不発熱,故無伝変。舌如平人,苔或白薄而潤。

【脉】右浮,左弦而緩,浮則為風,弦而緩,則為受風中之涼。

【治】辛散軽揚法で皮毛を疏達する。葱白香鼓湯によし。
 鮮葱白五枚(切砕),淡豆鼓三銭,鮮生姜一銭(去皮)。
 上葯用水碗半,煎成一碗,去渣熱服,覆被而臥。俄頃即微微汗出而解。忌酸冷油膩数日。自無伝変。

【秀按】此の方は《外台秘要》にあり、応用は元代の丹渓翁に始まり、明代の王氏肯堂に継がれ、今は兪君根初に伝わる。古えのものを今に応用する簡方である。

【廉勘】四時猝然として感冒するのは小傷寒である。葉氏云わく:寒喧に対して辛温を用いるか、或いは辛涼を用いるかの見識が大切である。この方はもっとも簡単な処方である。

【栄斎按】“小傷寒”とは普通感冒症である。何廉臣先生は“冒風とは鼻傷風なり。病人がこれを軽視して服葯を怠り、風寒を避けず飲食を慎まないとやがて咳逆痰多・胸悶胃鈍となり、或いは発熱し、肺の病いを発する。”と警告している。そうなれば又、程鍾齢の止嗽散(桔梗、荊芥、紫苑、百部、白前各八銭,陳皮四銭,甘草三銭,共研細末,毎用三銭,開水送下,一日二三次)がよく效く。葉橘泉いわく“田舎の人は寝る前に姜、葱湯で粉末を送下している。昼間飲んでも夜ほどは効かない。一服で愈える者もあるが普通は二三服必要である。”

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