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胆石症

胆石は中医学では肝胆の気鬱結に湿熱内蘊を兼ねた疾患と考えています。
胆の機能は疏泄通降なら正常ですが、情志抑鬱からくる肝気鬱結や、外邪内侵または飲食不調により中焦(脾胃)湿熱滯結すると、胆汁疏泄がスムーズにいかず、胆気の鬱結は煎熬凝結して砂石となる。

胆石症の付随症状に寒熱往来・悪心嘔吐等があり、それらは皆少陽胆経証です。
其の他の消化道症候も肝気鬱結して脾胃を侵犯し、脾胃が運化障害を起こしたものです。
もし湿濁停留し、鬱湿化熱となれば黄疸が現れます。

急性発作期には肝気疎通・通裏攻下・清熱利湿・活血解毒が最重要となります。
発作期で右上腹または劍突下に持続性の脹痛・灼痛・絞痛があり、硬満拒按ならば湿熱証です。
一例として金銭胆通口服液などがあります。
 (連銭草・金銭草・虎杖・茵陳蒿・柴胡・蒲公英・香附子・丹参・決明子・烏梅)

古方では茵陳蒿湯、梔子鼓湯、柴胡湯、承气湯などの経典湯方がありますが、現市場にある各種の排石湯なるものは皆上方からの改良処方です。

なお発作後の慢性靜止期には引き続き消痰化飲・消淤散結・消痞化積等の攻撃と益気養陰・養陰柔肝・健脾和胃の補法が並行して行われなければなりません。

また無症状胆石には専ら消石(溶石)をします。
一例として排石湯などがあります。
 (金銭草・茵陳蒿・柴胡・黄岑・枳殼・木香・大黄・厚朴・芒硝・甘草)

漢方薬のなかでも茵陳蒿・枳殻・青皮・山査子などに胆汁增加やコレステロール低下作用が認められており、それが溶石につながるものと思われます。

胆結石食療方より

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