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炙甘草湯で気付いた事

『傷寒論』の炙甘草湯は次のようになっています。

甘草四兩炙,生姜三兩切,桂枝三兩去皮,人参二兩,生地黄一斤,阿膠二兩,麦門冬半升,麻子仁半升,大棗三十枚擘。

上九味,以清酒七升,水八升,先煮八味取三升,去滓納膠,熔化消尽,温服一升,日三服,一名復脉湯。

なぜここで生地黄が使われているのか? 生の地黄を常備しておくのは大変なことだ。
中国のあるHPを見ていたら次のような説明があった。

当時はまだ熟地黄が無く、生地黄しか無かったのでこれを使っているだけである。生地黄や干地黄は性が寒凉である。それを熱性の酒に水を加えて煮る事によって温性に変化させている。心脉の鼓動というものは腎気が上升して心気を助ける事によって為されるものであり、温性補腎薬としての熟地黄が必要だった。 (現代では酒水で煎じる代わりに熟地黄を用いればよい)

また生甘草は薬性が凉で、瀉熱火・消腫解毒の効能があるが、これを炙れば性が温に変わり、健脾胃・補中気の効能が強調される。だから炙甘草を用いたのである。

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