臓腑病機 1
" 陽明の胃土は, 少陰の心火に随って生じ, 太陰の脾土は, 少陰の相火 (腎火) に随って生ず。" 明・趙献可《医貫・五行論》
按: 心火を補って胃土を生ずる外に, なお帰脾湯の一法がある。
木を補う事で火を生じ, その火を藉りて土を生ずるのである;
太陰の脾土には, 腎陽を補い, 相火を助ける法で, 脾土を温養するのは, 少火 (壮火に対して) は気を生ずるという意味からであり, 八味丸は即ち是の補火生土の方である。
同じ補火生土でも, 一は心火を補って胃陽を助け, 一は相火を補って脾陽を温める, 両法は途が異っても同じところに帰する, ただ脾胃の別があるだけで。
『歴代臨床格言選萃』 天津科学技術出版社 1987
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