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陰陽昇降2

" 陰陽相得, 其気乃行, 大気一転, 其結乃散, 実則失気、虚則遺尿、名曰気分。" 《金匱要略・水腫病脈証并治》

(陰陽調和していれば気がよく行り、大気が一転するや結はたちどころに散ずる。実結なれば気を失うし、虚結なれば遺尿する。名づけて気分<気の分野>と曰う。)

ここの所を従来の翻訳は間違ってきた。
たとえば金匱会診療所で発行した『漢方精撰百八方』の七人の著者の内の相見三郎氏は次の様に解説している。

 桂姜棗草黄辛附湯
しかしここで陰陽が調和を得れば共の気すなわちめぐる(行)で、身体全体の健康状態が恢復ずる。つまり大気一転、其の気が散じて、さっぱりと治ってしまうというのである。気分というのはこのような症状を呈するもので、実証の人は腹満していたのがガスが出てなおるし、虚証の人は尿利がついて楽になる。
 気分というのは今日の言葉で言えば自律神経失調症というものであると思う。

‥‥‥
: 陰陽の二気は本来相互に依存し, 相互に滋生的である。二者が調和していれば, 陰陽二気を暢のびと行らせ阻まれるところが无い, 陰陽が互助すれば, 胸中の大気運転は力があり, 大気は振奮する(活発になる)ので, たとえ水寒凝滞の邪があっても, 次第に消散してしまう。 失気と遺溺については, それぞれ陰陽が失調した結果により異なる。邪が実ならば正気を食べて減らすし, 正気が虚しておれば阻まれて温煦蒸発をしないので小便は自遺する。

 ※失気とはガス(屁)のことではない。

         『歴代臨床格言選萃』 天津科学技術出版社 1987

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