臓腑病機 4
" 体に湿が多ければ脾は必ず弱まり, 性来の酒好きは肝が必ず過旺となる。" 現代・秦伯未 《清代名医医案精華・金子久医案・咳嗽》
按: 生まれつき湿盛の人は, 脾陽が必ず弱く, 脾が湿を運ばないので, 内湿が必ず盛んになる。
酒の性は辛熱であり酒を嗜む人は, 内熱を生ずる事が多い, 酒は五谷 (穀) の精 (エキス) で, 陽熱の性を稟け, 最も肝気を激動し, 火熱となり易い, 肝経の蘊熱が長く続くと, 肝陰は必ず傷つき, 肝陰が損なわれるにつれ, 相火は愈旺んになる。
故に陰虚陽亢の人は, 尤も醇酒を多飲すべきでない, また生まれつき脾虚で湿が盛んな者は, 酒が又湿を助け熱を生ずる事になる。
『歴代臨床格言選萃』 天津科学技術出版社 1987
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