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并提湯

【方名】并提湯。

【辨証】腎気(陽)不足。

【治法】補腎気,兼補脾胃。

【組成】 (熟地・巴戟・白朮6 人参・黄耆3 山萸肉2 枸杞子1 柴胡0.5)27.5

【用法】水煎服,毎日1剤,日服2次。

【出処】《傅青主女科》卷上。 (六)

【辨証】陰陽両虚。

【治法】補益腎気。 ...
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并提湯は 《傅青主女科》傅山着・清(上卷) にあり、「胸満不思食不孕」に用いる。

婦人で飲食を思わず,胸膈が満悶し,終日倦怠で睡く,ひとたび房事を経ると,つらくて呻吟している人がいる,
一般に脾胃の気虚と考えて,誰も腎気不足だと知るよしもない,
気は升騰するに宜しく,消降するのは宜しくない,
上焦に升騰すれば,脾胃は分運し易く,
下焦に降陥すれば,脾胃は運化が困難である,
水穀の養が乏しければ,精神は自ら倦怠となる,
脾胃の気は升るのが良くて降るのが良くない,
然し脾胃の気は,脾胃の中で充つるといえども,実は両腎の内で生ずる,
腎中の水気が無ければ,胃気は升騰しないし,腎中の火気が無ければ,脾気は化生しない
ただ腎の水火二気があってはじめて,脾胃の気は升騰して降りない,
然し脾胃の気を補うには,急いで腎中水火の気を補うだけではダメで,
治法は必ず補腎気を主とするも,補腎に補脾胃の品を兼ねなければ,腎の水火二気は至陽に上らない,方は并提湯を用いる。

胸満して不孕を,人は脾胃虚寒と誤って,克食できないのに,扶脾消導の薬を用いると,腎気は愈虚する,受孕できるものではない,コツは峻補腎火してはならないから,桂附等の薬を用いないことだ,
専ら補腎気して,脾胃の気をふたたび下陥させなければ,帯脈の気は充実し,胞胎の気は暖まり,自然に受孕して障りが無いだろう。

大熟地(一両九蒸),巴戟(一両塩水浸),白術(一両土炒),人参(五銭),黄耆(五銭生用),山萸肉(三銭蒸),枸杞(二銭),柴胡(五分)

水煎して,三ケ月服せば腎気は大いに旺んになる,さらに一ケ月再服すれば受孕しない者はいないだろう,
此の方は補気の薬のほうが,補精よりも多い,
補脾胃を主にするのは,脾胃が健になれば,精を生じ易いからである,
脾胃の気と血を補うのは,腎の精と水を補うことでもある,
また補精の味を増やせば,陰気ともに足りて,陽気は升り易くなり,上焦に騰越し,陽気は下陥しない,
すなわち大地に陽春なければ,化生の機なく,受孕の理もありえない。

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