風 2
" 中風の外証は一証ではない, 風火相煽すれば, 多くは高巓に上る, 風湿相搏てば, 多くは四末に流れる。手足麻木は, 但気虚に属する。関節腫痺は, 湿痰凝滞なり." 明 喩昌《医門法律 卷三》
按: 風の外証への進行鑑別。
風火相合すれば, 発病の多くは頭部に在り,頭は身の高巓なり。
風湿相合すれば, 多くは四肢以下に流走する。所謂" 風淫四末"である, 風が湿を挾むと流動するので, 風湿が脾を犯すと, 脾は四末を主どるゆえ.手足の麻木となる,
肢体の頑麻は風[病<奐-丙]であり、これとは違い, 但気虚に由る, 気血不達のせいである。
だが関節の腫疼は, 風に非ず、気にも非ず, 痰湿凝滞に由る, 気血不暢のせいである。
『歴代臨床格言選萃』 天津科学技術出版社 1987
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