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《傅青主女科》の扶正解鬱観2

2 健脾理気解鬱法

《難経・十四難》に曰く:“肝を損する者は,中を緩めよ”

傅氏は此れを頗る重視して,常々甘緩理中健脾法と辛温升陽疏肝法を并用して,木鬱克土或いは土不栄木による帯下や、年老経水復行、経行大便下血、妊娠悪阻、妊娠浮腫、産后肝萎及び乳汁不下等の病を治療した。

たとえば《女科》に在る婦人の土虚木乗の帯下を治すための開卷首方の“完帯湯”の中では,人参、白朮、茯苓、甘草等の甘温甘平薬を重用して健脾補中し,其の元気を扶け,少しの柴胡、荊芥穗の気味清芳之品を佐薬として,疏肝達鬱しているのは,“風木を地中で閉塞させなければ,地気は自ら天上へ升騰する”という理からであり,

さらに酒炒白芍の酸薬を加えて,養血柔肝しても,其の柔薬を滞らせず,斂中にも散が有るようにする為である。
《女科》で論ずるに:“此の方は脾胃肝の三経を同治する法で,散の中に補があり,升の内に消がある。肝木の気を開提しても,肝血が燥かないので,下克脾土にはならないし;脾土の元を補益すれば,脾気は湿らず,水気を分消する事は難しくない”。
傅氏は肝と脾胃の密切な関系を重視している。
脾胃は中焦に居り,気機升降の枢紐である,
脾が虚せば湿は聚り,湿が盛んなれば脾陽不振になる ;
肝は条達を喜び抑鬱を悪む,肝鬱すれば木横し,最も脾土を乗侮し易い。
此れは “湿が盛んなれば火は衰え,肝が鬱すれば気は弱まる”という所謂である。
だから傅氏は脾胃を実する薬と疏肝の品を合用して,木土が互いに安んずるようにしている。此のように,健脾することが即ち疏肝解鬱の重要な一環だと分る。

筆者(千手堂主) は臨床で肝鬱日久の婦科病患者を見るにつけて胃[月完]脹痛、食后腹脹、[ロ愛]気不舒、大便溏薄、或いは大便時に干 時に溏、舌淡胖、辺有歯印、苔薄膩、脈細弦等の症状を現しておれば,傅氏の理論に従い,疏肝する時も,脾胃を顧みて,常に異功散、香砂六君丸等を合用し,往々 事半功倍の効を収めている。

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