« September 2007 | Main | November 2007 »

風 3

" 経絡から府へ及ぶか, 浅深, 表裏の邪を分けて治し, 大いに金石を忌む." 明 喩昌《医門法律 巻三》

按: 風が経絡、臓腑のいずれに中るか, 深浅の別が有る, 治療には其の表裏を分けて其の風を捜除しなければならない,
治風薬は軽清でなければ病所に達することができないし, 流動性でなければ表裏の間を運行することができない。
若し金石類の薬物など重墜の品だと, 反って邪を深みに入らせてしまうから, 最も禁戒とする.

         『歴代臨床格言選萃』 天津科学技術出版社 1987

| | Comments (0) | TrackBack (0)

風 2

" 中風の外証は一証ではない, 風火相煽すれば, 多くは高巓に上る, 風湿相搏てば, 多くは四末に流れる。手足麻木は, 但気虚に属する。関節腫痺は, 湿痰凝滞なり." 明 喩昌《医門法律 卷三》

按: 風の外証への進行鑑別。
風火相合すれば, 発病の多くは頭部に在り,頭は身の高巓なり。
風湿相合すれば, 多くは四肢以下に流走する。所謂" 風淫四末"である, 風が湿を挾むと流動するので, 風湿が脾を犯すと, 脾は四末を主どるゆえ.手足の麻木となる,
肢体の頑麻は風[病<奐-丙]であり、これとは違い, 但気虚に由る, 気血不達のせいである。
だが関節の腫疼は, 風に非ず、気にも非ず, 痰湿凝滞に由る, 気血不暢のせいである。

         『歴代臨床格言選萃』 天津科学技術出版社 1987

| | Comments (0) | TrackBack (0)

《傅青主女科》の扶正解鬱観2

2 健脾理気解鬱法

《難経・十四難》に曰く:“肝を損する者は,中を緩めよ”

傅氏は此れを頗る重視して,常々甘緩理中健脾法と辛温升陽疏肝法を并用して,木鬱克土或いは土不栄木による帯下や、年老経水復行、経行大便下血、妊娠悪阻、妊娠浮腫、産后肝萎及び乳汁不下等の病を治療した。

たとえば《女科》に在る婦人の土虚木乗の帯下を治すための開卷首方の“完帯湯”の中では,人参、白朮、茯苓、甘草等の甘温甘平薬を重用して健脾補中し,其の元気を扶け,少しの柴胡、荊芥穗の気味清芳之品を佐薬として,疏肝達鬱しているのは,“風木を地中で閉塞させなければ,地気は自ら天上へ升騰する”という理からであり,

さらに酒炒白芍の酸薬を加えて,養血柔肝しても,其の柔薬を滞らせず,斂中にも散が有るようにする為である。
《女科》で論ずるに:“此の方は脾胃肝の三経を同治する法で,散の中に補があり,升の内に消がある。肝木の気を開提しても,肝血が燥かないので,下克脾土にはならないし;脾土の元を補益すれば,脾気は湿らず,水気を分消する事は難しくない”。
傅氏は肝と脾胃の密切な関系を重視している。
脾胃は中焦に居り,気機升降の枢紐である,
脾が虚せば湿は聚り,湿が盛んなれば脾陽不振になる ;
肝は条達を喜び抑鬱を悪む,肝鬱すれば木横し,最も脾土を乗侮し易い。
此れは “湿が盛んなれば火は衰え,肝が鬱すれば気は弱まる”という所謂である。
だから傅氏は脾胃を実する薬と疏肝の品を合用して,木土が互いに安んずるようにしている。此のように,健脾することが即ち疏肝解鬱の重要な一環だと分る。

筆者(千手堂主) は臨床で肝鬱日久の婦科病患者を見るにつけて胃[月完]脹痛、食后腹脹、[ロ愛]気不舒、大便溏薄、或いは大便時に干 時に溏、舌淡胖、辺有歯印、苔薄膩、脈細弦等の症状を現しておれば,傅氏の理論に従い,疏肝する時も,脾胃を顧みて,常に異功散、香砂六君丸等を合用し,往々 事半功倍の効を収めている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

緑内障にも杞菊地黄丸

杞菊地黄丸を白内障に用いる事はよく知られていますが、緑内障ではどうでしょうか?
順番に考察を進めてみます。

眼病を五輪より辨証する方法

五輪とは、眼瞼を肉輪といい,脾胃が主る;
内外眦及び其の血絡を血輪といい,心と小腸が主る;
白睛(鞏膜)を気輪といい,肺と大腸が主る;
黒睛(角膜)を風輪といい,肝胆が主る;
瞳子(瞳仁、瞳視、瞳孔)を水輪といい,腎及び膀胱が主る。

Continue reading "緑内障にも杞菊地黄丸"

| | Comments (0) | TrackBack (1)

陽萎 (インポ)

最近はEDと云われている陽萎 (インポ)について、お客さんから相談があっても自信を持ってお勧めできる処方を知らなかったのです。
教科書上では肝鬱と腎陽虚のふたつが代表的な証であるとなっています。

  張某,男,27歳。
2005-11-09初診。
勃起不全が2年余り続いている。怒りやすく,小腹が時どき脹る感じがする,腰膝はだるく痛み,小便は白濁して出が悪い,時どき胃痛あり,生冷のものを食べると痛みが増す,舌質は紅,苔は黄膩,脈は細。
曽つて壮陽薬を飲んでみたが効かなかった。

肝鬱不舒と辨証される。

逍遥散加味:
(柴胡・当帰・白朮・竹葉3 茯苓4 白芍薬・懐牛膝・生麦芽5 車前草7 生甘草2 薄荷1)41

2006-01-04復診:
20剤を服薬后,小腹の脹痛、胃痛は已に愈え,食欲が増え,二便も調い,陰茎の勃起无力は明らかに改善された。

肝鬱血虚が長引くと,生熱化火となる,故に上方から車前草・竹葉・生麦芽を去り,牡丹皮・山梔子3、通草・紅花2を加えて,継服すること20剤で,病機はなくなり,諸症は悉く除かれた。

崔[王粲]:河北中医雑志

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« September 2007 | Main | November 2007 »