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活絡効霊丹の応用2

作者:徐建華, 河南中医
出版日期: 2004年4月10日
この度 婦女の心胃痛の証治で得る所があったので報告します。

例1:関某,50代の婦人,
突然心口が攻痛して我慢が出来ないほどの痛みに苦しみ入院して透視してもらったが、診断が確定しなかった。
査:患者の面容は憔悴し,心情は抑鬱されて苦悶している,脈は沈弦。
触診では腹肌が緊張し,圧痛が明顕である,特に臍上から剣突下までが著しく,腫物には触れない。
心胃気痛証と考えられる。
張氏は曽つて活絡効霊丹は“凉、熱、気鬱、血鬱の原因を問わず” 心腹諸痛に皆効くといっている。
そこで活絡効霊丹合“丹参飲子” とした。

処方:丹参30 g ,当帰1 5 g,乳香・没薬・香附6 g,砂仁5 g ,檀香3g(后下) ,山奈3g,莱[艸/服]子・甘草1 2 g

1剤で痛みが減り,2剤で痛みが止り,3剤で痊愈した。


例2 :同病室の某,女性,5 2歳。
胃[月完]疼痛を患い住院治療数日になるが无効である。
臨床所見は類同であるが,唯脈は弦で,且つ痛処に熱感を自覚する。

故に前案方より減山奈、砂仁,加川楝子1 2 g,延胡索1 0 g

1剤で痛みが減り,2剤で痊愈した。


例3:胡某,女,2 5歳。
心腹疼痛に波がある,痛みの劇しいときは酸苦清水を嘔吐する,
某医院では“胆道蛔虫症”ではないかと疑い,曽つて前後2回にわたって入院のうえ駆虫したが虫は下らなかった。
鎮痛剤の肌注で疼痛は緩解していた。
1988年3月にまた同症が再発して,心腹へ攻めいる疼痛が止まらず,嘔悪のため,食飲は入らない。
査:患者は愁苦の面容で,口苦,舌淡 苔白 中心微黄で,脈は沈,溲便は白く大便は干。
先ず予め針刺にて疼痛を緩解させ,嘔も止った,

継服:丹参50 g ,当帰尾30g,没薬・檳榔・甘松・甘草1 0g, 乳香・呉茱萸・黄連5 g
水煎服,2剤。

復診:痛みは已に止り,大変喜んでいる。方を変更せずに,又2剤を与えて痊愈した。

按:我らは臨証で丹参飲子(例1)、金鈴子散(例2 )、左金丸(例3)を合方して満足な療効を得ている。
清·汪仞庵は丹参飲子の条下で曽つて注して曰く:“以上三方(指丹参飲子、百合湯、金鈴子散)は皆心胃諸痛を治す,熱薬を服しても効かない者でも,わずか数味を,配合するだけで,奇効があり,真に良方である。”
我らは実験を経て,古人の所説は誠に謬りがない事を知った。
且つ古人の千百の医療経験は,皆苦心の実践にて得られた,血と汗の賜物である。

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