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活絡効霊丹の応用3

作者:劉咏華, 遼寧中医学院学報
出版日期: 1999年6月28日

1 坐骨神経痛
陳某,女,46歳。1997年11月12日就診。
右下肢の后外側に持続性の疼痛が1年余続いており,この2个月は特にひどい。
坐骨神経に沿って放射性の針刺様疼痛があり,動くと痛みが増す,睡眠はとれず,口干あり,飲食と二便は正常,舌は紫暗,苔は白厚膩,脈は細滑。
此れは湿淤阻滞,気血の運行が不暢で,不通なれば則ち痛む、の病理である。
化湿行淤,温経通絡を図るべきである。
 活絡効霊丹加味。

薬用:当帰、丹参、乳香、没薬各15,独活、秦[艸/九]、威霊仙、川牛膝各12,杜仲、川断各15,細辛3,桂枝6g

6剤薬后,右側の腿疼は大いに減り,睡眠も佳くなり,口は干かなくなった,
上方を加減して,服すること二十余剤で,疼痛は消失し,活動は自由になった。


2 肩周炎 (五十肩)
何某,女,60歳。1995年9月4日就診。
右側肩関節が酸痛して5年たつ。
臂を上に挙げることが困難で,活動が制限される,頭暈を伴い,肢麻がある,食欲あり、睡眠は少なく,大小便は正常,舌は淡紫,苔は白膩,脈は細滑。
年老体虚,湿淤阻滞の証である。
温化寒湿、通絡止痛で先ず其の標を治すのが宜しい。
 活絡効霊丹加味。

薬用:当帰、丹参、乳香、没薬15,羌活12,姜黄、桂枝10,蜈蚣2条,干姜9,甘草6g

連服5剤で,諸症は減軽した,薬は已に症に合ったので,そのまま再進すること15剤で,肩痛は消失した,
后服に玉屏風散10余剤で,益気固表し其の本を治した。

3 神経官能症
曹某,男,32歳。1997年5月12日就診。
最近1年間は,全身の各処に疼痛を自覚して調子が悪い,情緒は抑鬱し,神経官能症と診断された。
情志は不暢で,時どき頭面が痛み,時どき胸背が痛み,時どき腰腿が痛む,痛む処は色々で針で刺すようだ,食欲はなく,不睡で,倦怠乏力,大小便は正常,舌は淡紫暗,苔は白微膩,脈は弦細。
肝鬱気滞,血行不暢の証である。
疏肝理気,活血通絡に宜し。
 活絡効霊丹加味。

薬用:当帰、丹参、乳香、没薬15,柴胡、鬱金10,白[艸/止]、葛根12g

服すること3剤で痛みは減り,再服すること6剤で疼痛は尽く消えたが,胸悶感がある,
上方加 枳殻12g,再進すること3剤で,痛、悶は全て无くなり,情緒は転じて佳くなった,
最後に逍遥散を投与して,疏肝健脾養血をはかり,薬后には食欲が出て,睡眠も正常となり,病は痊愈した。

4 頚椎病
施某,男,46歳。1998年4月15日就診,
最近の1年、頚項強痛を感じ,双手が麻れる,X線で頚椎骨質の増生がある。
形体はやや肥胖し,痰多く微黄,舌は紫紅,苔は白厚膩,脈は弦滑。
此れは痰淤阻滞経絡,気血運行不暢に属する。
去痰通絡,活血化淤するが宜しい。
 活絡効霊丹加味。

薬用:丹参、当帰、乳香、没薬15,連翹12,蒼朮、法半夏10,茯苓15,地竜10g

3剤の薬后,双手の麻木は明らかに軽減し,痰も少なくなった,
原方を再進すること5剤で,唯右手大指と食指に麻れを感ずるだけで,余症は皆除かれた,舌は淡紫,苔は薄白となった,
原方から地竜、蒼朮、連翹、法半夏を去り,制首烏15,鶏血藤30を加えて,再服すること10剤で,病は愈えた。

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