瀉の瀉 補の瀉
治病には元神及び胃気を重視することが必須である, 元神が旺盛で, 胃気が充足すれば, 自然治癒力が働いて抗病駆邪できる。
《傷寒論・辨太陽脈証并治上》:" 風家 (風邪に犯された人) で表が解したのに (表邪がなくなったのに) スッキリしない者でも, (薬治しないで放っておいて) 十二日もたてば愈えるでしょう。"
《傷寒論・辨太陽病脈証并治中》:" 大いに下した后, さらに発汗もさせて, 小便不利となった者は, すでに亡津液になっている。薬で治してはならない, 小便が自然に出るようになれば, 必ず自然に愈えよう。"
虚する者は補うし,虚なのに盛候のある真虚假実証では, 補法を運用して「補の瀉」の目的を達しなければならない。
如し小便が*隆閉 (前立腺肥大など) したら, 補中益気湯で水の上源を潤し, 上竅の水門が開けば小便は出る。
又如し実脾飲を用いて温補脾土すれば, 陰水は消える, 此れが即ち「補の瀉」という意味である。
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