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おならは何故出るのか?

私は日頃からよくおならが出るほうです。
幸いあまり臭くないので家族に嫌われる事はないようです。
しかし時には、便秘でもないのに物凄く臭くなる事があります。
なぜ頻繁におならが出るのか、なぜ臭い時と臭くないときがあるのか、それが日頃からの疑問でした。

よく聞くのは、さつまいもやあんこ等の豆類や栗などを食べるとおならが出るということです。コーヒーでも出るという人もいます。
その理由はそれらには繊維が多いから、というものです。
またおならの元になる空気はどこから来るかというと、口から食べ物と一緒に呑みこんだものが、胃でゲップにならずに大腸まで運ばれて、発酵ガスと混じっておならになる、というのが一応の説明です。
分ったようで、やはり得心がいきません。

今回のかぜで気付いたのですが、この期間中に異常な程おならがポンポン暇なく出たことです。
風邪を引く前から、この頃よくおならが出るなーとは思っていたのですが、治っていくにつれて出なくなってきたのです。

かぜの症状は軽いさむけと咽痛と咳嗽でした。それにおなら。
これを風邪犯肺の証とみて、止嗽散を用いたら軽快した訳です。
肺が風邪をひいて咳嗽が出るなら、(肺と表裏の関係にある)大腸が風邪をひけばおならが出ると考えたらどうでしょう。

もし肺が風邪をひいていなければ呼吸はスムーズで、有るか無しかの細さでしょう。
普段は気がつかないけれど大腸も肺と同じように呼吸をしているのではないだろうか? 有るか無しかの細さで。

咳嗽をするとその響きは肛門へ行きますね。
肺がかぜ引けば大腸もかぜ引く。
肺の気滞は咳嗽で、大腸の気滞はおなら。

普段よくおならが出るのは大腸が気滞を起こしているから。
さつまいもや栗が気滞を起こすと考えれば納得。
屁が臭いのは発酵して熱を帯びているからで、臭くないのはまだ発酵していないから。

さつまいもも栗も食べていないのにおならが頻発すれば、それは肺からの影響です。
女性が人前でおならをしたくなければ、肺が気滞を起こさないようにすれば良いのです。
大腸の気滞は肺の気滞と同時発です。
肺の気滞を取り去るには肺を犯している筈の外邪を去れば良いのです。
つまり止嗽散のような宣散作用のある風邪薬を飲めばおならが出なくなるでしょう。

              (「慢性便秘」の記事へ続く)

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Comments

> 肺の気滞は咳嗽で、大腸の気滞はおなら。

訂正です。
肺には「宣発」と「粛降」のふたつの働きがあります。
宣発とは外感の風邪や湿邪が体表(営衛)を襲った時に、それらを汗で発散して身を守る働きです。
粛降とは逆上する咳嗽などの異常な気を下へ降ろして鎮める働きです。
ですから肺では気滞と云わずに肺気の異常を「宣発不利」「肺失粛降」といいます。

また大腸の気滞とは痢疾の病いなどで「裏急後重」、即ち「渋り腹」で何度も泄瀉を繰り返す時の気滞です。
ですから大腸での便秘は「大腸気滞」ではなく、「大腸燥結」と云うべきでした。
紫苑は潤腸作用によって大腸燥結を改善するわけです。

> 普段よくおならが出るのは大腸が気滞を起こしているから。
> さつまいもや栗が気滞を起こすと考えれば納得。

以上の理由で、さつまいもや栗は大腸を乾燥させて潤いを失わせるので、大腸の失潤(陰虚)からおならが出やすくなる、と言い換えます。

Posted by: youjyodo | 2010.01.22 at 02:54 PM

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