かぜの体験 止嗽散
10/06 背中が寒くて喉がいがらっぽく、軽い痛みがある。
軽く咳き込み、粘っこい鼻涕が出る。
喉の症状から、風寒性のかぜと考えて風寒襲喉の六味湯 (桔梗・甘草・荊芥・防風・白僵蚕・薄荷) を服用した。
10/07 寒気と咽痛はなくなったが痰からみの咳嗽と水涕が増えた。
風邪犯肺の止嗽散 (百部・紫苑5 桔梗・白前・荊芥・陳皮・生甘草3)25 に変方。
この夜体験した治癒への機転は強く銘記しておかなければならない。
寝る前に小便をして、それから止嗽散一服を飲んで床に就いた。
一時間ほどして直ぐに尿意を我慢できずに起きた。大量の小便が出た。
更に二時間後にもう一度小便に起き、やはり大量に小便が出た。
そして朝、三度目の小便である。
実によく小便がほとばしり出た。
またその日中になって大量の大便も出た。快感であった。
この二便の排出と治癒への転向が深くつながっている事は疑いが無い。
化学薬を用いて治癒機転を感じる事は無いだろう。
漢方治療にのみあり得る事である。
これで漢方薬が直接ウィルスをやっつけるのではなく、生理現象を通じて自然治癒力が発揮され、それが病気を治すのだという事が分る。
10/08 大分調子がいい、時々の痰がらみの咳嗽と、水涕は粘り涕に変わった。
10/09 喉に粘痰がからむので咳払いをする。鼻からは粘涕が多く出る。
体調が回復したので朝の散歩に出る。なお止嗽散を飲み続ける。
(「おならは何故出るのか?」の記事へ続く)
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