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おなら再考 (腸鳴)

何故おならが出るのか?
という問いかけに対して「おならは何故出るのか?」の記事で、「肺の気滞は咳嗽で、大腸の気滞はおなら」と答えたけれども、間違いだったようです。
なぜなら気滞ならば気がこもって出ないで腹が張る筈だからです。
気がおならになって出過ぎるのは気滞ではなく、「気の下行」「下気」です。

次はある若い方からのメールです。

私はお腹がすくと異常なくらいの音量でお腹が鳴ります。1回ならまだしも、20分くらいずっと鳴り続けています。
誰でもお腹が減るとお腹が鳴りますが、音量とその音がすごいんです。
「ぐー」ではなく「ぐぅわぁぁぁぁぁぁ」など気持ち悪い音なんです。
自分でも恥ずかしくて死にそうになります。

『中医症状鑑別診断学』には“腸鳴”の項目がありますが、ここで扱われているのはみな下痢などを伴う病的な場合だけです。
上の相談例のように健康な人の“腸鳴”については述べられていません。
ネットで検索していたところ《類証治裁》卷之七 および《雑病源流犀燭・腸鳴源流》に同じ内容の記載がありました。

いくつかの病的な腸鳴のあとに病的でないのが記載されています。
下気が暫らく止んで復(また)鳴るのには,益中湯。

益中湯 (人参・白朮・黄岑・黄連・干姜・枳殻・甘草)

益中湯の構成薬を見ると寒薬熱薬が入り混じっています。
これはもともと腸が冷えていて、そこへ熱性の食べ物を摂取した状態だと考えられます。
寒熱が入り混じって軽く調和を乱し、下気を起こしています。(腸不和)
メールを下さった若い方も 益中湯 を試してはどうかと思います。

もしこれがひどくなって胸の方へ上衝して痞を起こせば「上熱下寒」の半夏瀉心湯の証になります。

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