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遺伝性視神経症(レーベル病)

西洋医学にはまだ治療法がなく、ビタミンCやB12などでお茶を濁しているようです。
そこで中医学ではどうかと調べてみました。

  [臨床療効]
治療57眼,療程平均30日,
治愈(視力恢復1.2以上)45眼;
有効(視力提高2行以上)9眼。
総有効率為94.7%。

こんなすごい治験はちょっと素直には信じがたいところですが。
ちなみにどんな方法かといいますと、青年期に発病するのは多くが肝鬱気滞が関与しているようです。

中医学ではこの病気は“青盲”という範畴でまとめています。
だから[青盲=レーベル病]というわけではありません。
視神経の萎縮を伴うものということです。

肝鬱気滞ではどんな処方を使うのでしょうか。

治験例が載っていました。

 患者,女,18歳,学生,2004年3月7日初診。
来診時は,患者の心情は不暢でした,
性急にして易怒,胸脅が脹満して,食欲不振と,不眠があり,夢見が多い,
舌質は淡紅,脈は弦細数。
双視力は 0.02 で,矯正不能,
瞳孔の対光反応は遅鈍で,双眼底視盤界は異常なし,
双視神経萎縮と診断された。

中医の辨証は肝気鬱結のため,目系が失養状態になったもの;
方法としては疏肝解鬱,通利玄府 (玄府とは目竅のこと) するのが宜しい;

丹梔逍遥散加減:
柴胡、石菖蒲、牡丹皮、当帰各12g,生白芍、茯苓各20g,炒白朮15g,菊花、梔子各10g,毎日1剤,早晩煎服。

別に“復明片”5片を,日に3回服用する;
10%葡萄糖液500mlに復方丹参液20mlを加えたものを静滴,日1次,

3月28日復診,
検査すると視力が 0.04 と 0.08 に上がっていた。
患者の情志は舒暢となり,視力が好転しているが,まだ頭暈眼花(かすみ)、耳鳴りが残っており、脈も弦細である,
此れは肝腎虚損に因るものである,

故に滋陰益腎に舒肝解鬱を兼ねた杞菊地黄湯に改用する:

山茱萸、菊花、枸杞、淮山薬、茯苓、柴胡、熟地、女貞子、菟絲子、桑甚、当帰10g,丹参20g,毎日1剤,

別に“復明片”5片を,日に3回服用する。

継続服用すること2个月,
2004年10月9日に至って随訪すると,矯正視力(双)は 1.2 となっていた。

※復明片:
菊花、車前子、夏枯草、決明子、山茱萸、石斛、枸杞子、菟絲子、谷精草、関木通、熟地黄、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮、地黄、檳榔、羚羊角、人参など二十四味からなるエキス錠。

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私の所へもある青年が相談に見えた。診断はレーベル病とのこと。
今年に入ってから左視力0.03が極端に低下して野球のボールが見えなくなった。右目は0.1なので、こちら側ばかり使っている。
舌と唇がかなり赤いほかには何も特徴的な所見は見つからなかった。
果たしてこの症例に丹梔逍遥散加減は有効であろうか?

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