蒼附導痰丸
蒼附導痰丸《葉氏女科》は現代では主に次の症状に使われている。
月経過少 早期閉経 月経後期 (月経稀発)ほかに肥満や多汗症にも応用される。
【処方】 蒼朮・香附・枳殻・半夏・陳皮・茯苓・胆星・甘草・生姜
【功能主治】 肥満型で多痰,気虚,数月に一回しか月経がない;
形肥痰盛者の経閉;
肥人の気虚生痰の証は、白帯を下す者が多い。
なぜ肥満者に月経が阻滞するものが多いか?
肥満者は痰湿が多いとされる。
(痰湿とは病的な水分だけでなく脂肪も含まれている)
これらは元々は生理的な腎陰癸水と呼ばれる体液や性ホルモン等の重要物質だったのだが、卵巣・肝腎の間に停滞するうちに一種の有害物質に転換して卵子の生長発育を妨害するようになったのである。
これを中医学では「痰湿阻胞」という言葉で説明している。
また痰湿は二次的に血流の停滞すなわち淤阻をも引き起こすので更に排卵を阻碍する事になる。
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