痰湿による多汗症
≪丹渓心法・自汗・ 四十九≫ の中に: “自汗は気虚、 血虚、湿、陽虚、痰に属する。” と指摘されています。
この内で痰に属するものとは どんなものだろうか?
肥満者に汗かきが多いのはよく知られていますが、それの事です。
中医学では、多汗症の病因病機は痰湿内蘊のために臓腑経絡の気機が阻滞し、そう理(汗腺)の開閉が不利となり汗液が異常に外泄すると考えています。
【病案挙例】
続某, 男, 78歳, 毎日汗が出る, 動くと甚しく, 胸背の発汗が主で, もう数年になる。
2006年4月3日初診, 患者は肥胖型で, 舌体は大きく、辺に歯痕がある, 苔は白膩, 脈は沈滑。
これは痰湿の自汗と辨証される。
二陳湯加味: 清半夏3, 陳皮・白朮4, 茯苓5, 甘草2
連服すること5剤の后、自汗は明らかに減少した, 上方を連服すること半月で, 患者の自汗症状は消失した。
Comments