漢方と肺癌
中、晩期の患者になると 気短、乏力、咳嗽、咯血、胸痛などの気陰両虚,陰虚内熱型が主流を占めてくる。
益肺清化顆粒では
黄耆、党参、甘草により補気を,沙参、麦冬、仙鶴草、拳参、敗醤草、白花蛇舌草、川貝、紫苑、桔梗、苦杏仁などで養陰、清熱去火、潤肺化痰作用を図る。
気陰両虚型症とは、干咳で痰が少い,咳声は低微で,痰に少し血が混じる,痩せて活気がなく,口は干き呼吸が早い,目を瞑っても眠れず,胸が煩らわしく心悸する,食は減り疲れやすく,舌は紅くて干く、苔は白く干くか或いは無苔である,脈は沈細。
これは肺脾両虚,腎陰枯竭の証である。
治療法は 益気養陰,扶正除積。
方用 生脈散合六味地黄湯加減。
処方:党参、麦冬、五味子、茯苓、熟地黄、山茱萸、百合、浙貝母15g,山薬25g,桔梗10g,冬虫夏草、甘草各6g
(民間療法では簡単に免疫力を高めるなどと云っているが、そんなに生易しいものでは通じない)
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