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頭頂痛

  

頑固性巓頂痛  青海省中医院主任医師 伏新順

 50歳の農村婦女,36年来の巓頂痛の病歴がある。
私が看た時,病人はオンドルの上で臥していた。
彼女が述べるには、14歳の月経初潮から始まりずーっと現在まで頭頂疼痛が続いている。
痛むときはややのぼせる感じがするが,頭頂を押えると冷たい。
ただ月経が来潮した時や、妊娠期と哺乳期には痛まなかった。
患者の舌は暗淡,舌体は胖,辺に歯痕があり、淤点淤斑もある,苔は白膩,脈は沈遅渋。

疼痛部から考えると,巓頂痛は足厥陰肝経に属するから,治は足厥陰肝経より入るべきである。

(肝脈は上行して喉を循り,目に連り,額に出て巓頂に至ります)

押さえると頭頂が冷えていて,舌質が淡、舌体が胖、辺に歯痕あり、苔が白膩,脈が沈遅から,肝に虚寒がある象と分かる。

治は温陽散寒とすべし。

病歴が36年と久しく治らず,わずかに月経が来潮した時と、妊娠期と哺乳期に痛まず,舌質が暗で淤点淤斑があり,脈が渋である事から,これは久病入絡,淤血内阻の象であるから,治は活血通絡とすべし。

呉茱萸湯合桃紅四物湯:
 (呉茱萸・川弓・紅花2 党参・当帰・白芍・熟地・大棗5 桃仁3 生姜1)35

 5日后,患者は5公里の路を歩いて自ら医院へ受診しにきた。

上方に桂枝3,益母草、鶏血藤、生黄耆5g,を加えて温経通陽、活血通絡の力を強めて,再服5剤。

 半月后に三度目の来診。
服薬后に諸症は消失したというが,舌はまだ暗紅,舌体は胖、辺に歯痕あり、淤点は消失しており,苔は薄白で膩,脈は沈細。
そこで上方を5剤,研末にして,毎服10グラム,毎日三回として,様子を見る事にした。

病人が月経来潮、妊娠期と哺乳期に巓頂が痛まなかったのは,この時期だけは血脈が辛うじて通っていたからだろう。

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