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漢方と子宮癌

子宮頚癌は総括すれば「正虚・衝任脉の失調,湿熱凝聚」に他なりません。
症状から遡って弁証すると次の様になります。

1. 肝鬱気滞は、七情が虧損し,五臓の気血が乖逆すると起きる。
 怒りは肝を傷つけ,憂思は脾を傷つけ,疏泄が正しく行われなくなり,気血鬱滞の結果 子宮癌となる。

2. 肝腎陰虚は、早婚にして多産だったり、房事過多だったりして腎を傷つけると起きる。
 腎陰が虧損すると,精血は不足して,衝任脉が失養する。
 或いは肝腎陰虚から,陰虚による内熱を生じ,虚火が妄動すれば,崩漏を生ずる。

3. 湿熱淤毒は,下血が止らないうちに,性交したり,感染症が長引いて、温鬱化熱して起きる。
 湿毒が下注すると,遂には帯下になる。

4. 脾腎陽虚は,先天の腎気が不足しているか,或いは早産・多産・房事不節により,腎気を損傷すると起きる。
 衝任脉が緩むと,帯下・崩漏を生じずる。
 或いは憂愁思慮が脾を傷つけて,運化が失職すれば,水湿は下焦に注ぎ帯下となり、痰湿が胞中に凝聚すれば,子宮癌となる。

漢方の治療は子宮癌という病名に拘泥せず、出血・帯下や その他の全身症状を総合して、1~4 のどの証に当たるかを判断して決めます。
従って子宮癌に特有の処方がある訳ではありません。
これは何の病名にも云えることです。
漢方は病名治療ではなく証候に基ずく治療を行うので、現代医学とはまた違った効果を実現できるのです。

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