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口苦

 苦は火の味であり,心は火を主る,故に多くの心胆火熱の病証には均しく口苦がある。
但し口苦にも全く火熱に因らず,寒や虚に因って引起されるものがある。

朱丹渓は《脈因証治》で、張景嶽は《原病式》で次のように云っている。

“如し口苦する者,……凡そ思慮労倦,色欲過度なる者に,多く口苦あり……此れは一見 心脾に原因があるようだが,そうではなく原因は肝腎にある。心脾が虚せば,肝胆の邪は溢れて苦となるのである。”

【症例】

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よく苡仁が筋肉痛を治すのは何故か?

関節痛や筋肉痛に使われている意苡仁湯という処方に意苡仁が入っていますが、何故 意苡仁が筋肉痛を治すのか長い間の疑問でした。

《神農本草経》には「[艸/意]米は筋急拘攣を主る」と書かれている。
筋急拘攣とは筋肉痛と解してもいいだろう。
意苡仁とは皮去りハトムギの事です。
味は甘・微寒、脾・肺・腎経に入り、健脾・補肺・清熱・利湿の作用があるというのが通説である。
この穏やかで食用にもなる程の意苡仁がどういう訳で筋肉痛に効くのだろうか?

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過食症

中国では「神経性貪食症」「精神性貪食症」と呼ぶ。
憂鬱のため肝気が鬱滞し,心神に及ぶ事がある。
鬱は火に化すや,上って脳神を煩わす。
情緒は低落し,悲観し絶望する。
自棄食いのために飲食を節制しなくなると,脾胃は受損し,胃腸の気は乱れ,昇降作用が狂う。
飢飽に従わなければ貪食と厭食を交替に現す。
気機が逆乱して,脾が運化を失すれば,食后には胃が壅滞し,腹脹する。
兼ねて胃気が降りなければ,毎食后に嘔吐を起こす。
吐后にはスッキリする。
久吐して中気が大いに傷つけば,脾が精を化せず,生化の源は減り,人は消痩する。
若し患者が吐かなければ,必ずや中焦に積滞を現す。
或いは過食が脾胃を克傷し,脾が水穀の精微を全身に輸布しなければ,水湿は停聚し,痰濁は内蘊し,ついには心神症を呈するようになる。

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