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よく苡仁が筋肉痛を治すのは何故か?

関節痛や筋肉痛に使われている意苡仁湯という処方に意苡仁が入っていますが、何故 意苡仁が筋肉痛を治すのか長い間の疑問でした。

《神農本草経》には「[艸/意]米は筋急拘攣を主る」と書かれている。
筋急拘攣とは筋肉痛と解してもいいだろう。
意苡仁とは皮去りハトムギの事です。
味は甘・微寒、脾・肺・腎経に入り、健脾・補肺・清熱・利湿の作用があるというのが通説である。
この穏やかで食用にもなる程の意苡仁がどういう訳で筋肉痛に効くのだろうか?

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【症例】
一婦人,年五十余。
項后の筋が縮まって痛く,頭は後方に仰向いたままで,水平を視ることが出来ない。
腰背は強直して,下方の膝后及び足跟の大筋が皆痛み,また全身も皆引きつって痛む。
これまでの医者が使った薬は散風・和血・潤筋・通絡の品ばかりだった。
2年にわたって無効で,病いは増劇に転じ,臥したまま起きられず,起きても坐れず,飲食も少ししか進まない。
私が診るに,脈は数で有力だが,微かに弦であるところから,宗筋 (注) が受病している事が分かる。

(注) 狭義では前陰(男性器)は衆筋の集まるところ、故にこれを宗筋と云う。広義では宗筋は筋ではなく、全身の筋膜を指す。

活絡効霊丹に,生意苡仁八銭,知母・玄参・白芍 各三銭を加え,連服すること三十剤にして愈えた。

一般に筋は肝に属すが,独り宗筋だけは胃に属す。
此の証は胃腑にもと燥熱があり,因って津液が乏しくなり,宗筋を栄養させる事が出来なくなったものである。
宗筋は筋の主である,故に宗筋が拘攣すれば,全身が牽引して痛む。
意苡仁の性味は和やかで,善く脾胃を清補するので,宗筋を栄養する事が出来る。

又 知母・玄参を加えて,生津滋液する。
活絡効霊丹は,活血舒筋する。
其の脈が微弦であるのは,恐らく木盛侮土だからであろう。
故に又 芍薬を加えて和肝すれば,脾胃を扶ける事になる。


筋骨の病いは,陽明を治すを以って本と為す。
故に拘攣筋急して,風痺となった者は之を用いる。
古方の小続命湯の注に云く:中風で筋急拘攣して,語が遅く脈が弦なる者に,苡仁を加えるのは,扶脾抑肝の義である。

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【結論】 意苡仁は脾胃の湿邪を去ることで筋膜を元へ戻すから筋肉痛を治す事が出来る。

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