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悪性リンパ腫2

鄒雪君の悪性淋巴瘤 治案

 朱某,男,52歳。
1982年初めに両側頚項部に腫れが現れた。
市の腫瘤医院で検査し,病理報告では悪性淋巴瘤だった。
体力が無かったので化療を中断した。
前後五ヶ月間 数ヶ所の医院で治療を受けたが腫塊は変わらず、ついに我院へ治を求めに来た。

診:右側頚項部に4.5厘米×3厘米×2厘米の腫物が一塊あり,左側頚項部には2個の腫塊がある。
体積は約7厘米×4厘米×2.5厘米で、按ずると硬く,疼痛は無い。
躯体の他の部位にはまだ淋巴結腫大は及んでいない。
形体は虚胖、面色は萎黄、精神は疲憊しており、食欲不振、脈は細滑,苔は厚膩。

脾気虚弱・痰湿凝聚と辨証される。
治療は益気健脾・化痰消腫とし,方は補中益気湯合消瘰丸加減を用いる。

葯用:

三稜、莪朮、山慈菇、生黄耆、党参各15克,炒白朮、玄参、夏枯草、当帰各12克,生牡蛎30克、広陳皮、象貝母、生半夏、胆南星各10克,炙甘草6克。

三週間后、腫塊は軟らかくなり、元気が出てきて、食欲も漸増した。
治法は原意のまま、随症加減しながら,継服すること半月で,腫塊は縮小してきた。

再び継続服葯すること四月余で、右側腫塊明らかに減小し,左側も縮小して3厘米×2厘米×1.5厘米になった。
面色もほぼ正常となった。

         《遼寧中医雑志》1990年第8期


[評按]鄒氏原按に曰く:“悪性淋巴瘤は中医では《失栄》と称する。
失栄とは癌の一種で,頚部及び耳の前后に発し,古人は本病を中医の外科四大絶証の一つとしている。
本病の主要病因は情志所傷・肝鬱絡阻・痰火凝結である。

『血液病』 - 304 ページより引用

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