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IgA腎症と中医学4

IgA腎症の治療法

1. 清熱凉血:
IgA腎炎で外感風熱の者は,悪寒が軽く発熱が重い,咽干咽痛し,或いは咳嗽あり,或いは鼻塞口渇喜飲あり,肉眼は潜血し,舌紅苔薄,脈象浮数を現わす。
宜しく疏風宣散・清熱凉血すべく,
方は銀蒲玄麦甘桔湯を用いる。

(銀花、蒲公英、玄参、麦冬、生甘草、桔梗);

心経の熱盛者は,心胸煩熱,口舌生瘡,口渇喜飲,肉眼潜血,排尿の時に少し灼熱感があり,舌紅苔薄,脈象細数を現わす。
宜しく清心養陰・清熱凉血すべく,
方は導赤散加味を用いる。

(生地、淡竹葉、滑石、甘草梢、通草、茜草、黄岑、益母草、白茅根);

肝経の火旺者は,頭痛し目赤く,脇が痛くて口が苦い,煩躁して怒り易く,肉眼潜血,尿赤く便秘,舌紅苔薄黄,脈象弦大を現わす。
宜しく清肝瀉火・清熱凉血すべく,
方は加減竜胆瀉肝湯を用いる。

(竜胆草、黄岑、梔子、生地、沢瀉、車前子、滑石、生甘草、茜草、益母草、白茅根)

 2. 滋腎清利:
陰虚内熱で,迫血妄行すれば,腰は酸痛し,手足の中心が熱く,咽干,渇して凉飲を喜び,便秘し尿赤く,舌紅で少苔,脈象細数を現わす。
治は滋腎清利に宜しく,
方は知柏地黄湯加味を用いる。

(知母、黄柏、生地、山萸肉、山薬、丹皮、茯苓、沢瀉、茜草、大小薊、石韋、益母草、白茅根)

3. 益気健脾:
脾虚気弱で,気が摂血する事が出来ない者は,宜しく健脾益気すべく,
方は補中益気湯加味を用いる。

(党参、生黄耆、白朮、当帰、甘草、陳皮、升麻、柴胡、劉寄奴)

4. 活血化淤:
一般に潜血があれば淤血ありと考える。
もし淤血の象がはっきりしない者には,一般に清熱凉血・滋陰清利の方中に凉血活血の薬物を加えれば,潜血は消失する。
淤血の象が明らかな者は,活血化淤の治法で,血府逐淤湯加減を用いる。

(柴胡、枳実、赤芍、甘草、当帰、川弓、生地、桃仁、紅花、牛膝、生側柏葉、馬鞭草、益母草、白茅根)

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