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夜間の咳

夜咳
患者,女,50歳。
2007年1月8日就診,咳嗽が2个月間続いている。
受凉の后、ずーっと夜間の咳嗽が止まらない。
睡眠の前や明け方にかけて,咽痒から始って咳嗽が,一時間近く続き,少量の白い粘痰が出て,寒気がする。
舌質は紅、苔白く,脈は細である。
何度も検査や、痰菌培養、胸部X線検査をしたが異常はなく,抗生素を服用しても無効だった。

中医辨証では中陽不足,寒邪客肺となる。
治療法は温陽通絡,発表散寒。
よって荊防敗毒散加減にて治療を行った。
薬用: 荊芥・防風4 独活・羌活・柴胡・川弓・炙甘草・蝉衣2 前胡・桔梗・桂枝・款冬花3 細辛1 炙紫苑6
水煎服すること,3剤。

復診: 咳嗽、咽痒は明らかに軽減した。
継服すること5剤で,諸症は悉く除かれた。

按: 夜間の咳は治りにくいものです。
夜咳の特徴は日中には咳をしないか或いは少し咳をするだけです。
それが夜になると咳嗽が劇しくなり,入睡前后にはもっとも劇しくなります。
受凉によって起った咳嗽で,痰は白く粘るか或いは泡沫様で,喀出しにくく,少量の痰が出れば楽になります。
これは外邪を感受した時に,治を失したか,或いは清肺寒凉の中薬を過用したり,収渋の品を使用するのが早過ぎて,表邪未解のまま,外邪が裏に入り,肺が宣粛を失し,津液が停聚して痰飲となり,痰と寒が合わさり,寒痰内伏の状態になったためです。
人の陽気というものは夜間は最も弱く,陰気が最も盛んになります。
肺気の宣降が失われ,気血が不暢となった上、陰寒が凝滞すれば,陰血の運行は阻まれて停れば淤血となって,発するのが夜咳です。
これは荊防敗毒散に蝉衣、紫苑、款冬花を加えて治療効果があったものです。

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