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慢性蕁麻疹

反復して発する慢性蕁麻疹は何故「風邪」が去り難いのか?
その鍵は“湿”と“”の存在にあります。
湿性は粘滞で,風と湿が合わさると,風邪は去り難くなります。
また虚があると正気は邪に負けて,風邪が稽留します。

まず“湿”があると、

1、風湿熱蘊膚証:
青壮年に好発し,風団(地図状になる)は大小不等で,耐え難く劇しい癢さが長く続きます。
風団の色は紅く,舌苔は黄膩か,或いは舌質が紅く,苔膩,脈滑である。

治法は疏風除湿,清熱止癢。

薬用: 浮萍、防風、蝉衣、黄岑、茵陳蒿、山梔子、厚朴、益母草、白蘚皮、地膚子、通草

もし衛気虚を兼ねれば,+生黄耆

‥‥‥

次に“虚”があると、

2、血虚風恋証:
中年以上の婦女に好発する。
風団,掻痒,面色は黄白で,月経量が少く,心悸乏力,頭暈健忘,少寐多夢で,舌質は淡,苔薄白,脈細弱である。

治法は養血去風。

処方: 当帰飲子加減

3、肺衛不固,風邪留恋証:
風団は現われたり隠れたりする,掻痒,形体痩弱か或いは虚胖,感冒にかかり易い。
感冒にかかっても発熱は低く,常に清涕を流し,平素から乏力,動けば心悸や息切れし,面色悪く,舌は淡紅,苔薄白,脈虚か或いは弱い。

治法は益気固表,疏風止癢。

処方: 玉屏風散+浮萍、当帰、白蘚皮、地膚子、生姜、大棗、炙甘草

4、衛陽虚弱,風邪留恋証:
風団、掻痒は常に夜に出現する。
畏寒肢冷,感冒にかかり易く,形体弱く,面色が悪い,舌質は淡白,苔薄白,脈は沈弱,或いは同時に過敏性鼻炎等の患がある。

治法は温陽固表,疏風活血。

処方: 制附子、桂枝、生黄耆、防風、白蘚皮、地膚子、生姜、大棗、炙甘草

5、衛陽不足兼気血両虚証:
病程は已に久しく,風団多くは夜に出現し,畏寒怕冷,手足不温,或いは冬天に凍瘡を生じ易く,面色は暗い。
感冒にかかり易く,少寐多夢,月経量が少く,舌質は淡,苔薄白か或いは薄膩,脈細弱か或いは弱い。

治法は温陽益気,養血去風。

処方: 当帰飲子+制附子、桂枝、生黄耆、防風

6、肺衛不固兼風湿熱蘊膚証:
風団は反復して発し,形体は痩弱か或いは虚胖,乏力、感冒にかかり易く、脈弱か或いは虚等。

治法は益気固表,清熱除湿,去風止癢。

処方: 玉屏風散+浮萍、厚朴、益母草、黄岑、山梔子、白蘚皮、地膚子、通草

7、衛陽虚弱兼湿熱内蘊:
風団は反復して久しく,感冒にかかり易く,形体は虚弱,舌質は稍紅か或いは淡,苔黄膩,脈弱か或いは滑。

治法は温陽固表と除湿清熱を并投する。

処方: 制附子、桂枝、防風、黄耆、黄岑、山梔子、厚朴、益母草、白蘚皮、地膚子

          『中医辨証治療慢性蕁麻疹』より

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