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ニキビは何故、青春のシンボルか?(2)

粉刺または*座瘡(ともにニキビのこと)
*座は[病<坐-丙]の文字

王輔民医案:劉某,女,19歳。1989年3月9日初診。
最近、3个月前から顔面に粉刺(ニキビ)が生じた,前額から、鼻旁および面頬が重い,顔面は潮紅し,粉刺が遍布している,大小ばらばらで,面部に[火共]熱を自覚する,微かに癢く微かに痛い,無汗,脈は数弦緊で有力,苔は薄白く潤っている。
「衝任脈が壅実となり,顔面に上蒸して,陽熱が内鬱し,発越(発散)することが出来ない」証である。
「[月奏]理(皮毛)を開啓し(ひらき),鬱熱を発散し,衝任を疏泄する」治法に宜し。

処方:先ず予め大青竜湯:麻黄20g,桂枝10g,杏仁10g,甘草10g,生姜10g,大棗30g,生石膏50g。
日に1剤,水煎して2次に分服,毎晩覆被して微微に汗出せしむ。

3月10日復診:2剤を服した后,汗出すこぶる多く,面部の[火共]熱は消除した。
改めて桂枝茯苓丸の原方を用いる
: 桂枝、茯苓、丹皮、白芍、桃仁各20g,水煎して日に1剤を服する。

3月25日三診:6剤を服した后,*座瘡は松散し稀疏となった。
継いで6剤を服したら,*座瘡は基本的に消失した,惟だ顔面の皮膚は荒れている。
上方を再服すること6剤にして,愈えた。(山東中医雑志1990;<5>:21)

按語:*座瘡の多くは、汗が出るべき時に風に当たったり或いは汗が出るべき時に冷水で体を洗ったため,邪熱が皮[月奏]に鬱して発生する。
《内経》に云わく:“労して汗をかき風に当ると,寒が皮にせまり,鬱すると*座となる”
当今の治法は散風清熱,凉血活血を多用するが,実効は少ない。
本病は青年に好発するのを忘れてはならない,青年は腎気が亢盛で,衝任脈が盛んである,盛んだととかく壅(ふさが)りやすい,風邪の閉束が無くとも,陽熱は内鬱して発病する場合がある,今までに多くの患者に桂枝茯苓丸を服用させて頗る効験があった。
故に此の*座瘡の証とは肌[月奏](皮毛)の鬱熱がで,衝任脈が壅実している事がである事が分かる。
現代医学でも本病の発生には性ホルモン分泌の過盛が関係していると云っている,故に桂枝茯苓丸を用いて其の壅実を泄する,壅実が消えれば,*座瘡は自ら愈える。

※訳者註 衝任脈の壅実を去るのは桂枝茯苓丸には限らない。気血の淤滞を去る処方は色々ある。

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