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鎮肝熄風湯

鎮肝熄風湯は《医学衷中参西録》に出てくる処方です。

主治〗 内中風証。
肝陽上亢,肝風内動,頭目眩暈,或いは脳中が時に作疼発熱し,或いは目脹耳鳴し,或いは心中煩熱し,或いは時には噫気し,或いは肢体が不利を覚え,或いは口眼が歪斜し,或いは面色が醉った如く,甚しい時には眩暈し,顛仆し,昏迷し,時には肢体痿廃となったり,偏枯となったりする事がある。

治験一時的な脳貧血発作

患者,男,54歳,1998年5月4日初診。
患者にはもともと眩暈病の患があり,常に頭暈目眩を感じると、悪心して嘔吐しにかかり、心中が煩熱する。
7日前に突然 頭を回すと眩暈発作がきて,歩く事ができず,目は復視のようで,咽の呑みこみが悪く,手足は重くなった。
半日后には症状が緩解した。
此の后 しばしば発作があり,甚しい時には1日3回もある。
ある医師は一時性の脳貧血発作と診断した。
西薬治療では効がなく,余が診治することになった。
余が視ると其の面は紅く精神は清明であり,舌体も正常で,舌は紅く苔は薄白,脈は弦細数であった。
中医の中風病に属する。
肝腎陰虚,風陽上擾と辨証される。
治は滋陰潜陽、鎮肝熄風とし,鎮肝熄風湯化裁にした。

処方: (牛膝・代赭石・茵陳蒿・鈎藤・女貞子・旱蓮草6 生牡蛎・生竜骨・亀板・玄参・天門冬・白芍3 川楝子・天麻・麦芽2)60

服5剤の后には発作回数は減少し,上方10剤を服用后には発作が停止した。

    

鎮肝熄風湯臨床運用挙隅

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ごく最近、私にも同じような治験がありました。
80歳を越えた老婦人で、日頃は大変元気な方です。
それがこの頃 頻繁に朝方のみ眩暈がして立ち上がれず、しばらくベッドに座っているとやがて収まってきて歩けるようになる。
軽い吐き気はあるが大したことはない。
目の下がピクピクと痙攣がしたり、夜中に足が吊ったりすることが多い。

それで肝腎陰虚からくる「肝風内動」だろうと考えて鎮肝熄風湯を飲んでもらいました。
3日間飲んだら改善が見られ、一週間たった時に良くなっているという電話がありました。
正月早々の吉報で大変うれしく思いました。

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