小青竜湯と花粉症?
『中医臨床』v31-4 に江部洋一郎氏の『経方医学臨床録<1>』が載っています。
そこで「伏気温病」という語彙の解説の折に、花粉症を例に引いています。
冬に陰虚内熱の状態があり、春に天の陽気の亢じたところに新たな微風(花粉)を蒙り、陽亢化風して発症する「春の花粉症」もそれに近い。
つまり陰虚内熱が基本的な原因で、それに花粉という外因が加わり内熱が更に亢進したものではないかと論じています。
これは私も常々主張している事です。
まして鼻水のほかに目の痒さや目脂(めやに)などまで加われば、これはもう絶対に小青龍湯(小青竜湯)などの温薬の出番でないのは明らかです。
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