剥脱性口唇炎2
このほかに『中医症状鑑別診断学』から引用すると、 風熱搏結 4.荊防方 (荊芥・防風・当帰・地黄・牡丹皮・柴胡・赤芍・黄岑・車前草3 蝉衣2)29 5.唇風飲<斉強方> (防風・芥穂・焦梔・黄岑・生石膏・白朮・当帰・滑石3 連翹・意苡仁4 白芍・甘草・薄荷2)38 風湿蘊阻 6.健脾除湿湯 (茯苓皮・白朮・黄岑・山梔子・沢瀉・茵陳蒿・枳穀・地黄4 竹葉・甘草2 灯芯1)37 7.三仁湯+黄岑・山梔子・黄連 (生意苡仁10 滑石5 杏仁4 半夏・竹葉・黄岑・山梔子3 白豆寇・厚朴・木通・黄連2)39 また「漢方まんだら」から 脾胃虚火 8.瀉黄散加味 (藿香・生地7 知母・地骨皮5 山梔・防風・土茯苓・甘草3 石膏10)46 ‥‥‥ さて弁証をどうするか、という段になると迷ってしまう。 どれも皆該当するような気がして結局は構成生薬を比較することになる。 剥脱性口唇炎のイメージと合う生薬はどれか? 発散されないで内在している脾経の風湿熱を何で飛ばすか? 自分の好みになるが、作用の優しい「藿香」をメインにしたい。 滋陰も地黄や麦門冬のように重いものよりも地骨皮のように軽いものを。 また利湿も滑石などよりも土茯苓のように緩和で穏やかなものを。 結局最終的に選ばれるのは自分好みの処方になるのだが、全く処方はその人の性格による所が多い。 この度はある方から頼まれて選方したのだが、幸い良い経過を見ているようだ。 データーベースの処方は出来るだけ沢山集めておいた方が良い。 私は事あるごとに集めているが、何と既に5000を超えた。
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