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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌跖(蹠)膿疱症は何故か手と足に限局して現れる場合が多い。

中医では「湿熱」が(手の平の大小魚際部)と(足の裏の弓部)に循経外越したものと認識している。

掌には心包経の労宮穴があり、ここから心熱を放出する。

足裏の湧泉穴は腎経に属し、同じく腎火を放出する。

心包経と表裏をなすのが三焦経で、これは水湿を運化するのが専門である。

それ故に湿熱は心包経・三焦経・腎経と密接に結びついている。

もともと湿は脾虚から内生し、熱は毒熱や外気の暑熱からもたらされる。

毒熱の由来は不明であるが、歯の金属(金石毒)などを指す事もある。

そこで日本では次の様な漢方処方が引き合いに出されているが、理論的根拠は示されていない。

 三物黄ごん湯・温清飲・越脾加朮湯・荊芥連翹湯・柴胡清肝湯

川村 力 氏は「陰虚内熱に水停を兼ねる」と弁証し、竜胆瀉肝湯+黄連解毒湯をもって治せるのを報告している。

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『中医臨床大全』では

一、内治法

1. 毒熱偏盛証: 掌蹠には大量に水疱・膿疱を出現し、伴せて発熱と口干がある。舌質は深絳,苔少,脉数。

治には清熱解毒,化湿瀉火法が宜しい。

方用:清瘟敗毒飲加味

(石膏 地黄 犀角 黄連 山梔子 桔梗 黄岑 知母 赤芍 玄参 連翹 甘草 牡丹皮 竹葉 緑豆衣 生苡仁 赤小豆)

2. 金石毒攻証: 掌蹠だけでなく、膿疱は色々な処にも氾発する。舌質紅,苔少,脉数。

治には解毒護心法が宜しい。

方用:黄連解毒湯加味

(黄連 黄岑 黄柏 山梔子 玄参 石斛 麦門冬 緑豆衣)

3. 胆経湿熱証: 皮疹の多くは足蹠から始まり、掻破すれば液が滲み、膿疱の湿爛が重症である。舌質淡紅,苔黄微膩,脉濡数。

治には清熱化湿,益気健脾法が宜しい。

方用:二妙丸加味

(蒼朮 黄柏 黄耆 党参 意苡仁 忍冬藤 蒲公英 赤茯苓 沢瀉)



『中国名医特技精典』では

解毒除湿湯にて掌蹠膿疱型銀屑病を治療している。

 景 瑛  王中男  沈翠英  吉林省長春中医学院附属医院

治法: 自似解毒除湿湯:

(生地・土茯苓・沢瀉・馬歯見4 赤芍・金銀花・大青葉3 生意苡仁・白茅根6)37

加減: 膿疱が多ければ+蒲公英・紫花地丁4;

   足蹠部に皮疹が多ければ+牛膝・黄柏3;

   手掌部に多ければ+黄連2

さらに膿疱が多い者には清熱解毒の力が強い蒲公英・紫花地丁を加入する;

若し足蹠部に皮疹が多い者には牛膝を加えて引葯下行させて凉血し、また下焦の湿熱を清する黄柏を加える;

若し手掌の皮疹が多い者には黄連を加える。

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