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高血圧と漢方

高血圧をどのように説明するか?
漢方や中医学には“高血圧”という病名は無い。
仕方が無いので代わりに眩暈とか頭痛とかの症状でもって高血圧を指すのが一般的である。
しかし実際には眩暈も頭痛もない高血圧者はいくらでもいる。
いつもここでストップしてしまい、高血圧への中医学的な対応には自信がなかった。

つい先程の事、大柄でやや肥満体の壮年が高血圧のことで相談に見えた。
血糖値が高めで、血圧が200もあるとのこと。
別段の症状は何も無く、毎日元気で勤めている。
ただ血圧が心配なので医者へ行こうと思うのだが、医者の薬は一度飲み始めると止めてはいけないそうなので出来ることなら漢方薬で何とかならないものか?という相談である。

自信が無いので何かと言葉を濁しながらも試みに舌を出してもらった。
なんと真っ白の膩苔ではないか。
舌質は淡色で、一部が剥げている。

これは痰飲に関係がある。
そこで調べてみるから後刻また来てほしい、それまでに処方を考えておくから、という事でお引取り願った。

ネットで「白膩苔 高血圧 中医」で検索してみると、あった!

眩暈-高血圧-陰傷痰湿、積熱陽亢-案例

呂宝才、男、67歳、2004、8、31
血圧:160/100mmhg
もう2个月ほど頭が重く、めまい、眼が干くのか続いている。
舌質は淡紫で白膩苔。脈は沈数。

中医診断:眩暈
常規診断:高血圧。

《素問·標本病伝論》に曰く:“肝病は頭目が眩み脇が支満する。”
肝は厥陰風木の臓で,職司は疏泄であり,条達を喜び抑鬱を悪む。
《内経》には‘木鬱は之を達すべし’の旨がある。
暈沈とは痰湿が盛んな事であり,久しくなればこれにより陰陽が失和する,潜陽するにも補陰を忘れてはならぬ。
眼睛が干くのは,諸陽が升らない事で,腎陽の不足である。
発作時に動けなくなるのは,陽が盛んで潜降しないからである,陽を下へ引き下げなければならない。

証属:陰傷痰湿、積熱陽亢。
治宜;清熱養陰、祛痰平陽。

(石決明・珍珠母・代赭石6 決明子5 牛膝・枸杞子4 竜骨・牡蛎・仙霊脾・白芍・玄参・天門冬・沢瀉・黄耆・遠志・川楝子・麦芽3 甘草1)65

五剤水煎服。

二診;2004年9月12日
血圧、150/100mmhg
用薬后頭暈、頭沈は好転した。
眼睛の症状も減軽した。
舌質は淡紫、白苔だが、膩は減っている。脈は沈数。

証属:痰減、陽平、湿緩。
治宜:同方を守り、治療を鞏固にする。

此の病例は高血圧からくる眩暈で,始めは陰虚陽亢だったが,久しくして陰損及陽となり,更に陰陽両虚夾痰となったものである。
治宜;清熱養陰、祛痰平陽。
こうすることによって効果を収めることが出来た。

次に来店の折にはこの処方のことを話してみようと思っている。
また高血圧の基本概念はやはり陰虚陽亢から始まるのですね。

高血圧 高血圧2 高血圧は陽気過多
 

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