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口臭

中医では“口臭”とは「肺胃鬱熱」「胃火灼盛傷陰」「肝腎陰虚湿熱内阻」であると認識している。
甘露飲は胃腸湿熱を清し、又能く清肺滋腎凉肝をなす故に、胃腸湿熱・肺肝腎陰虚型の口臭の特効方である。

来源:《太平恵民和剤局方》卷六
組成:熟地黄、生地黄、天門冬、麦門冬、石斛、黄芩、枇杷葉、茵陳蒿、枳殻、甘草
功用:滋陰、清熱、祛湿。
主治:口臭,歯齦腫爛,時出膿血;目赤腫痛,口舌生瘡,咽喉腫痛;大便不調,小便黄渋等。
現用:口腔炎、咽炎、歯齦腫痛,慢性扁桃体炎、胃炎、慢性肝炎、胆嚢炎、慢性胰腺炎、慢性腸炎、糖尿病、更年期綜合症等で陰虚・湿熱に属するもの;眼科では工業性眼灼傷、角膜実質炎に用いられる。

甘露飲方の組成の特徴は次の三点である。
一は二地、二冬、石斛の運用により滋陰補虚をして其の本を治す;
二は茵陳、黄芩の運用により肝胃腸の湿熱を清し其の標を治す;
三は枳殻、枇杷葉の運用により降気和胃により湿熱を去らせ、火勢を下行させる;
薬は僅かに十味だが標本兼顧をなし、虚実どちらにも通用し、肺肝胃腎の全面を考慮することで、陰血は充ち、湿熱は去り、口臭は自然と消除する。

口臭案例
王**,女,26歳,銀行職員。
陰虚体質で顔によくニキビを発する。
この半年来、客人からカウンターの前で鼻をつままれる。
患者には検査できわだった所はなく、舌紅で苔薄黄、脈細数である。
仔細に分析すると此れは肝腎陰虚・肝胃湿熱である。
よって処方は甘露飲加減を用い、服薬一周にして症状は明らかに改善し、ニキビも減少した。
継服すること一月、客人がカウンターの前で鼻をつまむことはなくなり、古いニキビは全て消失し、新しいものも出て来ない。
再継服すること三月、以って療効を鞏固にした。


張**,男,28歳。公司営銷員。
陽熱体質で胃炎史がある。
患者は平時から辛辣食物を嗜好するので口腔潰瘍を好発する。
この三ケ月は口苦・口臭があり、客との商談時にいつも自分から距離を取られる。
舌紅、少苔,脈弦。
他の症状としては大便干結、3日に一行、口干多飲、小便黄がある。
これは陰虚内熱に湿熱を伴っている。
甘露飲加減にて治療すること一周、大便は暢通し、口苦・口臭は半減した。
継服すること三周にして口臭は消除したが、再服すること一月、療効を鞏固にした。

‥‥‥
甘露飲加味治療口臭80例 では

甘露飲加味を薬用としている。
:(熟地・生地黄・麦門冬・天門冬・黄芩・石斛・枳殻・茵陳蒿・白茅根・牛膝3 枇杷葉・甘草2)34

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