« 斬新な高血圧漢方 | Main | 食后嗜睡 »

月経過多

聖愈湯加味:
(党参・黄芪・白芍・生地・益母草・続断5 香附子・牡丹皮・杜仲・当帰3 川芎2)44
毎月経の来潮后の第2日より服薬を開始して3剤~6剤を服用する。

 例: 苗某、35歳、工人。
素体虚弱、また過度の疲労により月経過多となって半年。
并せて手足心熱・心煩・心悸・気短・眩暈・腰困・乏力等の症を伴う。
経色は鮮紅、質稀、少量の血塊が有る。
ついに臥床したまま起きられなくなり、輸液と輸血をしなければならなかった。
体は羸弱。舌質淡、苔薄白, 脈沈細無力。
四診を合参すれば: これは月経過多で偏気虚型と辨証される。
予は聖愈湯加味を3剤与えて顕効があった。
第二回目の月経来潮時に又3剤を服したら月経量は常量に転じ、経期諸症は消失し、精神状態も明らかに佳くなった。

 討論:月経過多は気虚・血熱・血瘀によって起こり、常に相互に兼挾し、相互に転化する。
この施治に当たっては収渋すれば留瘀するし、活血すれば正気を傷つけ、益気すれば助熱するので単一方法だけでは良くない。
聖愈湯加味は聖愈湯の補気養血和血に加えて、香附子は血中の気薬であり、牡丹皮は血中の伏熱を清し凉血止血する。
益母草は婦科の要品にて、行瘀しても新血を傷つけず、益血しても瘀血を留滞しない。
杜仲、続断は肝腎を補って腰脊を強くして血を固める。
全方が集って補気、凉血、活血の諸法となり、月経過多の気虚・血熱・血瘀の因機に合致し、摂血せずして血は自ら帰ることが出来る。

|

« 斬新な高血圧漢方 | Main | 食后嗜睡 »

治験」カテゴリの記事

優良処方データーベース」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 月経過多:

« 斬新な高血圧漢方 | Main | 食后嗜睡 »