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脇汗(腋汗)

「夜なのにあさイチ、漢方スペシャル」‎2月25日(土)NHK で有働アナの脇汗が話題になっていましたね。
日本漢方でははっきりした説明がありませんでしたが、中医学ではどうなっているでしょうか?
汗は発散しやすいように頭顔・背中などの陽(上や表)の部位から出るのが正常です。
それを脇や足裏(下や裏)などの陰の部位から出るのは異常です。
大雑把に人体を正面・背面・側面に分けると、背面が表/正面が裏/側面が半表半裏 に当たります。
寒気や日射などの外気の影響は先ず表の背中から襲ってきます。だから風邪の寒気は背中で感じます。
裏に当たる人体内部の心臓や胃腸の病変は正面の胸や腹で感じます。
そして半表半裏の側面には肝胆の病変が表れてきます。
鍼灸などの経絡図を見ますと体側には肝胆の経絡が通っていて一致します。

そこで中医学では脇汗は体側を通る肝胆の経絡に異常が生じているからだ考えます。
肝胆の働きは「肝は疏泄を主り,条達するのを喜ぶ」ものと考えています。
疏泄とは汗や唾液や胆汁などの分泌、射精、排便排尿、食物の移動(蠕動運動)など多方面にわたります。
これらが不調だということは肝胆の疏泄不和だということなのです。

肝胆はまた条達するのを喜ぶとあるように、春に木の芽がすくすくと伸びるようでなければなりません。
それを邪魔するストレス等があると条達できずに鬱屈してしまいます。
肝鬱気滞とか肝気鬱滞といって、たちまち疏泄が悪くなります。
疏泄が悪くなると排泄されないものが発酵したりして蓄熱(内熱)を帯びてきます。
熱は大事な体液を濃縮して胆石、尿石、痛風、便秘、血栓、コレステロール、にきび、腫れ物、高血圧などの原因になります。
疏泄を完遂しようとして出る脇汗もその一つなのです。
濃縮された汗が出るべきでない半表半裏の場所から無理やり搾り出されているのです。
専門用語では「肝虚内熱の汗」といいます。
治療には当然、清肝/滋陰 を図らなければこの疏泄不和は回復しません。

脇の多汗・慢性疲労

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