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紫雲膏の蜜蝋について

この度は「紫雲膏は傷・ヤケドに使っていい軟膏か」という実験報告を読んで考えるところがあったので一文を草します。

私も真似て、たまたま体の一部に古い乾燥した湿疹があったので実験をやってみました。
紫雲膏を塗り、上にキズ絆を貼って一晩寝たところズキズキ痛みが出ました。
たまらず剥がさなければなりませんでした。
今まで安易に何にでも使えるものと思っていましたが、これは真剣に考え直さなければならないと思ったのです。
‥‥‥

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急性乳腺炎(2)

急性乳腺炎は中医学では“乳癰”の分類に属します。
多くは乳腺管が堵塞して乳汁が鬱積したものです。
どうしてそうなったか?
丹渓が云うには“乳房は陽明経に所属し,乳頭は厥陰経に所属する”
だから感情が暢びやかでないと肝気が鬱滞しやすくなり、乳房に影響が出ます。
また産后に飲食の節度を守らないと脾胃は運化を失し,湿熱が胃絡に蘊結します。
陽明の胃経が壅滞すると乳絡は閉阻されて暢びず、気滞血瘀を形成します。
治療には疏肝理気・清胃熱・和営通乳をしなければなりません。

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急性乳腺炎(1)

ネット上ではよく「乳腺炎に葛根湯エキスが効く」という情報が流れています。
これは安易にそのまま受け取ってはいけません。
葛根湯が効くには効くような条件が揃っていなければなりません。
何かといえば「表証」のことです。
表証とは悪寒・発熱のような体表の症状のことです。

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ドライアイ(目渋)

顧某,女,35歳。
二ケ月前から両目が干渋する。
特にこの二週間は干渋がひどくなり,畏光(まぶしく)怕風(眼に風が当たるのを嫌う)を伴い,視物はかすみ,両眼に力なく,目を閉じると楽になる,涙は少なくて熱く,眼瞼が痒い,頭暈があり,疲労倦怠,脇肋が隠痛し,腰膝がだるい,口が干いて微苦,飲食が減少し,大便は干き,小便は変化なく,舌苔は薄白で潤いを欠き,舌質は紅,脈象は細弦である。

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更年期障害に二仙湯

二仙湯《婦産科学》
昨日 まだ若くて色の白い婦人が訪ねてきました。
聞けば冷えやすく又のぼせやすい体質だとのこと。
暖房の効いた部屋に入ると直ぐに顔がほてり、汗が出てくるが手足は冷たい。
忙しい時にも緊張して顔面が紅潮してイライラする。
生理痛は余り無く、便秘もせずむしろ下痢するほうだ。
少し早いけれど更年期みたいだと本人は云っている。
この時に頭に浮かんだのが二仙湯でした。

【组成】(仙茅・仙霊脾・当帰・巴戟天4 黄柏・知母2)20

この処方は主に更年期障害に応用されています。

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旋覆代赭湯の応用

《傷寒論》には「傷寒病を発汗をしたり,若しくは吐かせたり,若しくは下したりして,解した後に,心下が痞鞕し,噫気(ゲップ)が除かれなければ,旋覆代赭湯が主る。」という一文があります。
これは汗・吐・下という体の負担になる治療法により胃が損なわれたため、痰湿を生じて胃気が上逆している状態です。

以下に応用例を2題あげます。

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