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鬱証

鬱証には“気鬱”と“痰阻”の二つの病機がある。
一般には柴胡疏肝湯、越鞠丸、半夏厚朴湯 等の処方で治療される。
王楽匋老師は本病の気鬱痰凝・胸陽不暢という特徴を根拠として,瓜蒌薤白半夏湯で通陽開痺滌痰を図り,并せて相応の解鬱疏肝・開竅寧神の諸品を加入して頗る効験を収めている。

例3 王某某,女,47歳。1992年8月5日初診。
患者は平素から寡言内向的である。
近年来 屈辱を蒙った思いから離れられなくなり、長い間 抑鬱寡歓であったが,次第に神志は蒙昧恍惚となってきた。
時に咽部から胸膺にかけて痞悶不暢となり,物が堵っているようになり,気が小腹から胃脘を経て逆上してくる。
夜間が尤も甚しく,名状しがたい。
舌質には紫気が明らかで,苔は薄膩,脈は濡細で弦。
此れは情志不遂から,痰気互阻となり,清昿なるべき胸部が暢達を失っているものである。
法は開痺宣竅,滌痰解鬱を図り,気機を通利させなければならない。

瓜蒌薤白半夏湯加味
(半夏・枳実・石菖蒲2 薤白・瓜蒌皮・玄胡・竹茹・鬱金・莱菔子・青橘葉3 代赭石<先煎>・丹参5 香附・茯苓4 沈香1<后下>)
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此の方を加減して40余剤,また心理治療を配合して,患者は漸く頭目清明・胸宇が暢となるのを感じ,気逆はしなくなった。

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