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浅田流漢方とは

江戸から明治にかけて伝承されてきた日本漢方の総集が明治期の浅田宗伯において成されているのではないか。
いわゆる浅田流漢方とはどんなものだったのか?
これはかねてから知りたいと思っていた課題でした。
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s.40年発行の『険証百問』という書物があります。
これは南涯(吉益東洞の長男)の門人、中川修亭 原著となっています。
中川修亭が師の南涯に百の難症を設問し回答を得たものに、後に華岡青洲が自分ならばという答えを加え、更に明治の巨星 浅田宗伯翁が追記して浅田流の考え方を述べています。
吉益南涯は『類聚方庸』で、華岡青洲は日本最初の乳癌手術という快挙で有名です。
浅田宗伯は『勿誤薬室方函口訣』や『橘窓書影』などで有名な明治を代表する漢方医です。
『険証百問』には、それぞれ百の問いに三者三様の答えが併記されており、比較研究するのには持って来いの教材です。

2010年発行の『浅田宗伯』油井富雄 著を期待して読んでみました。
亡び行く漢方を守ろうとする情熱には感動しましたが学術的なことには余り触れられていません。
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実は浅田流漢方は昭和に入っても健在だったのです。
浅田宗伯の弟子である木村博昭氏に師事した仙台の高橋道史氏による『浅田流漢方診療の実際』(1977年)があります。
ここには古方派とはまた違った折衷派の珍しい処方が沢山登場します。
しかも今日の弁証論治に近い思考法も伺われ
ます。
次回から『険証百問』を読んでみようかと思っています。

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