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痤瘡(にきび)と柴胡加竜骨牡蛎湯

柴胡加竜骨牡蛎湯は《傷寒論》にあり,仲景は専ら傷寒にて誤下し表裏倶病・虚実互見の変証を形成した時に用いている。
すなわち“胸満と煩驚があり,小便は不利で,譫語し,一身尽く重く,転側できない者”を専治すると。
これは少陽病といっても足の少陽胆経だけでなく手の少陽三焦経にも症状が及んでいるのに注意しなければならない。
にきびの成因を「三焦気滞・寒湿不化の“津停”から久鬱化火へと移行する状態」とみた痤瘡の治療に応用した例です。
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《素問·生気通天論》に説く:“汗出でて湿となれば,乃ち痤疿を生ず……労汗して風に当れば,寒がせまると液は固まり鼓となり,鬱して痤となる。”
張介賓の説:“形労して汗出で,坐臥して風に当れば,寒気がせまり,液は凝まりて鼓となる。”
王肯堂は旋覆花丸を用いると主張し,《医宗余鑑》では枇杷清肺飲を用いると主張している,帰納するところは均しく散風・宣肺により治すのだが,これを用いても臨床では効かないことが多い。
本病は腎気旺んな青年男女に多発する,彼らの多くは木形の体質で,痤は湿っているものが多い,故に柴胡加竜骨牡蛎湯を試用させたところ,服薬后は果然として桴鼓の如くに効き,霍然として愈えた。
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例:高××,男。22歳。
面、頚、胸部に痤瘡ができて3年以上になる,久治して効なく,この半年来は更に重くなった。
面・頚・胸には大量の丘疹が散在あるいは密集している,あるものは黒色で,あるものは鮮紅色,またあるものは暗紫色,あるものは針頭大で,あるものは豌豆大,ひどくなると桜桃大,あるものは白色膿点を併発し,あるものは数个の結節が密集しており,顔面は赤く,頭暈や頭痛あり,心煩して口苦く,舌苔は白く,脈は弦である。
証脈を合参すれば,肝鬱化火・営衛失調・湿鬱不化と診断される。
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柴胡加竜骨牡蛎湯加減(柴胡・半夏・黄芩・党参・桂枝・茯苓3 大黄・甘草2 生姜1 大棗・竜骨・牡蛎5)38
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服薬3剤にして,面部の痤瘡は稍減り,6剤の后には,面部の痤瘡は消失し,胸・頚部のものも好転した。
又服すること6剤(前后15剤)で,胸・頚部の痤瘡は消失して愈えた。
ただ頭痛と頭暈は減ったが未だ瘳えていない。

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