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河豚中毒の後遺症

李某某,男,41歳,京城某酒店職員。
1992年10月7日初診。
2ケ月前誤って河豚魚を食べて,中毒を引き起した。
最近になって時々全身が顫え,頭目が眩暈し,手足に麻木感があり,睡眠中に驚いて醒め易く,血圧が高くなった。
舌紅,苔白膩,脈弦数。
肝経の熱盛動風と辨じ,凉肝熄風を治とする。
処方:
羚羊角粉1.2 鈎藤・茯神・白芍・竹茹15 桑葉・菊花・生地・浙貝母10 当帰・竜骨・牡蛎20 甘草6
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服薬すること七剤,手足麻木・身体の顫えは明らかに減軽し,精神も安静になり能く入睡できる。
惟だ頭目が発脹する感じがあるので,
原方の白芍を30に増やし,別に夏枯草15を加えて,
再進すること七剤,諸症は皆愈えた。
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【按語】«素問.至真要大論»に説く: “諸風掉眩は,皆肝に属す。”
本案の臨床を綜観するに,病は厥陰肝経に在ることは疑い無い。
其の原因を究めれば,乃ち河豚を誤食し毒熱を厥陰に内陥させてしまい,肝経の熱が盛んになり,痰濁を煉成し,傷陰動風となったせいである。
羚羊鈎藤湯を凉肝養陰,化痰熄風のため投じた。
薬が病機に合って効を取るのが速かった。
此れにて何病かを論ぜずとも,要は弁証論治と工夫に在る事が分かる。
      『劉渡舟験案精選』より

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