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ノロウィルス感染性胃腸炎

全国でロタウイルスやノロウィルスによる感染性胃腸炎が猛威を振るっていると報道されています。
以前「ノロウィルスと漢方」という記事を書きました(2005.01.18)が、参考のため中国の事情を追加します。
中国ではロタウイルス感染性胃腸炎を輪状病毒性胃腸炎といいます。
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湖南中医学院の王建玲は小兒の秋冬季腹瀉を藿蘇苓朮湯にて治療したとの報告があります。
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藿蘇苓朮湯(藿香・白朮・茯苓・太子参・車前子・山楂子炭6 紫蘇葉・厚朴3 煨葛根15)57
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加減:腹痛腸鳴者加木香1.5;夾食滞者加神麹6 砂仁I.5;瀉如水注,小便短少者加沢瀉・滑石6;肛周紅赤,有化熱之象者少佐黄連1.5
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《小兒衛生総微論方·吐瀉論》では泄瀉の病機に対して次のように述べています。
“吐瀉は脾胃虚弱・乳哺不調の基礎の上に,風寒暑湿の邪が正気を犯したものである。”
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疾病発生の季節はまさに秋末冬初であり,気候が凉に転ずると,基本的に小兒の“脾は常に不足する”。
そこへ復た風寒に感じると,脾胃は受傷し,水は反って湿となり,穀物は反って滞となり,ついに泄瀉となる。
此の病理を基礎として、方中の藿香・紫蘇葉は疏風散寒・芳化湿濁を;白朮・茯苓は健脾助運により水湿の邪を祛る;葛根は発表と升陽をし,太子参と合わさって益気生津を;厚朴の辛温は燥湿行気・下気降逆を;車前子の清利は小便を利すことにより大便を実しさせ;山楂の散結は消脹を,炒炭存性にしたのは酸収止瀉の効を具有するためである。
かくして疏風散寒・滲湿止瀉を果たし,祛邪しても正気を傷らず,邪は外へ出てゆき,湿は裏より解する。
中医は“治病には必ず本を求める”のを忘れない。

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