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鼻血と瀉白散

瀉白散(小兒薬証直訣)
(地骨皮・炒桑白皮・粳米10 炙甘草1)31
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【主治】
肺熱喘咳証。
気喘や咳嗽し,皮膚が蒸熱し,それが日暮れに尤甚しい,舌紅苔黄,脈細数。
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【方論】
桑白皮は清肺熱,瀉肺気,平喘咳;
地骨皮は肺中深伏の火を瀉す,陰虚有熱者に対して尤宜し;
甘草・粳米は養胃和中。
四薬を合用すれば,清熱しても陰を傷らず,肺を瀉しても正気を傷らず,肺気が清粛になれば,咳喘は自ら平となる。
‥‥‥
瀉白散の使用は日本では殆ど見かけません。
本方の最も特徴的なのは「肺中に伏火がある者」という事です。
その伏火とは「肺腎の陰虚」に由来します。
そして瀉白散は清熱・養陰ともに作用が穏やかなため,稚陰・稚陽の体質である小兒などに対して用意されたものです。
最近、この“伏火”に類する症状が咳嗽以外にも多く存在する事に気が付きました。
例えば鼻衄(鼻血)です。
私は前夜の布団が厚くてのぼせたのか、朝の洗顔時にたらたらと鼻血が出ることが続きました。
何が原因だろうかと考えても思い当たることはありません。
以前お客さんからも何か鼻血に良い漢方薬は無いかと問われた事があり、返答が出来なかった事がありました。
風邪の時、鼻炎を併発して鼻血が出ることは青少年時代にはよくありました。
しかしいま鼻血の原因となる肺熱は風邪の熱ではありません。
何の熱かは分からないながら、何かで蓄積された内熱であることは間違いありません。
それを“伏火”というのです。
これは虚火・虚熱で、陰虚がある故の結果です。
陰虚ならば乾燥性の季節がらということもあるでしょう。
こっぽりと布団を厚着して汗ばんだと言うこともるでしょう。
発散せずに残留した内熱は、これを表面から冷やしたのでは冷えが侵入して内側で中和することはあっても、外へ導き出したことにはなりません。
実火ではありませんから黄連や黄岑などの寒薬で内側から冷やすことも行き過ぎになります。
虚火を本当に治すには補陰して陰虚を治す事です。
そこに瀉白散の応用価値があると考えられます。
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ちなみに 鼻衄の中医分型治療を参考までに上げてみます。
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1. 熱邪犯肺:桑菊飲加減
2. 胃火熾盛:清胃散加減
3. 肝火上炎:竜胆瀉肝湯加減
4. 肝腎陰虚:知柏地黄湯加味
5. 気血虧虚:帰脾湯加減
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この中には伏火の項目は出てきません。
これらの何れにも該当しない
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6. 伏火:瀉白散加味
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の項目を加えることを提案するものです。

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