« 剤頚而還 | Main | こむらがえり »

萎縮性胃炎

蔡某某,男,46歳。
右上腹に疼痛があるようになって四、五年経つ。
日常的に発作を反復し,痛い時には火灼感あり,頻頻と嗳気が出る。
某医院の診断では慢性萎縮性胃炎だった。
この一年来、胸部に痞悶を自覚し,胸骨下は梗塞したようで,時には疼痛があり,嗳気が出れば稍スッキリする。
食べても咽が塞がれ,ことに干食は困難で,形体は消痩し,大便は干結,舌紅く無苔,脈は弦細数。
医院の上消化道のバリウム検査で,食道狭窄と診断された。
中医の辨証は,気鬱日久,耗傷陰津,胃失滋潤,気滞気逆である。
治は養陰潤燥、柔肝解鬱、益胃降逆法に宜しい。
啓膈散加味
(沙参・生地・麦冬・白芍・丹参・代赭石10 合歓花・砂仁2 鬱金・貝母4 茯苓・煅瓦楞5 荷葉蒂1个 杵頭糠一撮)82
.
二診:上方を服すること十剤にして,胃脘の焼灼感は已に軽くなり,胃痛及び胸部の窒塞感は減軽し,食后の反流は減少し,大便は暢通となり,舌紅く薄苔,脈は弦細だが数ではない。
病に転機があったので、原方より煅瓦楞、生地、麦冬を去った。
.
三診:上方を服すること十五剤,証情は継続して好転した。
胃痛及び焼灼感は大いに減り,飲食は已に暢通である。
.
四診:上薬を連服すること二个月で,諸症は完全に消失した。
    例二  梁颂名治萎缩性胃炎兼食道狭窄案(选自《新中医》)
※引き続き啓膈散の治験例です。病名は違ってもこれも噎膈のひとつです。

|

« 剤頚而還 | Main | こむらがえり »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 萎縮性胃炎:

« 剤頚而還 | Main | こむらがえり »