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当帰四逆湯の木通はどんな役割か?

当帰四逆湯《傷寒論》というのは次のような組成で、血虚寒厥証の手足厥寒などに応用されます。
(当帰・桂枝・芍薬・細辛3 甘草・通草2 大棗八)
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通草には木通が用いられています。
木通は寒薬とされています。
当帰四逆湯は温経散寒の作用を発揮する処方ですから温薬ばかり使えば良いのに寒薬の木通が混じっているのが不釣合いです。
何故だろう?
ネットを調べてようやく納得の答えに出会いました。
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当帰四逆湯の組成の意義
本方中の木通には三つの意義がある。
①木通には通血脈の作用があり、当帰・細辛・桂枝等の血脈を通行させる力を更に強くする。
②苦寒の性味で細辛・桂枝の温燥性を制約し,其の燥烈にして陰血を傷つけるのを防ぐ,反佐作用をしている。
③苦寒の性は細辛・当帰・桂枝等の温熱薬から制約を受けて,“去性取用(木通から寒性を去り、通血脈の作用だけを残す)”の妙を実現している。
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本方は肌表の温通活血剤で,血虚受寒,手足不温の諸症,例えば凍瘡・皹裂(あかぎれ)等に使用される。
しかし市販には当帰四逆湯はなく、当帰四逆加呉茱萸生姜湯があります。
呉茱萸と生姜が加わると苦味が強く飲みにくくなります。
そして“内寒”といって、内臓の冷えがある場合の適用になります。
当帰四逆湯の市販品があれば良いのにねー。
女性には寒い冬のホットカイロ(懐炉)代わりに是非とも使って欲しい漢方薬です。

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