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風疹

風疹(三日はしか)を中医学では「風痧」といい、経過に従って次のように認識しています。
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1.邪犯肺衛
証候:発熱悪風,噴嚏(くしゃみ)流涕,軽微な咳嗽を伴い,精神は倦怠し,胃納(食欲)は減り,疹色は浅紅にして,先ず頭面、躯干より起り,次いで四肢へと及び,平均して分布するが,まばらで細小である,2—3日で消退し,掻痒感あり,耳の後ろ及び枕があたる部位に淋巴腫が現れる,舌質は偏紅で,苔は薄白か或いは薄黄,脈は浮数である。
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分析:風熱の時邪が,肺衛に鬱している。
疾病の初起は,外感の風熱時邪が,肺衛を犯すと,肺の宣発作用が失われ,肺衛表証を現す,すなわち発熱悪風,噴嚏流涕,咳嗽などである;
衛気が乱れると,気機は舒びず,脾は健運を失し,胃は受納を失う,故に精神は倦怠となる;
邪熱と気血が相い搏つと,肌膚へと外泄する,故に皮膚では紅疹となる;
邪が疹に随って透泄すれば,病情は軽く,疹点は稀疏細小で,平均に分布し,2-3日で消退する;
風が肌腠を犯す,故に皮疹は掻痒を感ずる;
邪熱と気血が搏結し,足の少陽胆経に鬱する,故に耳后、枕部等の処の淋巴結腫大となる;
舌質が偏紅で、苔が薄白いのは,風熱の証である。
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治法:疏風解表,清熱透疹。
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方薬:銀翹散加減。
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常用薬:金銀花、連翹、竹葉は清熱解表。
牛蒡子は疏風清熱,桔梗、甘草と配伍すれば咽喉を清利し,宣肺止咳となる。
荊芥、薄荷、豆豉は発汗解表,透疹祛邪,邪熱を肌表から透泄させる。
耳后と枕部で淋巴結が腫大疼痛すれば,蒲公英、夏枯草、玄参を加えて清熱解毒散結する;
咽喉が腫痛すれば,白僵蚕、木蝴蝶、板藍根を加えて清熱解毒利咽する;
皮膚掻痒すれば,蝉蛻、白僵蚕を加えて祛風止痒する。
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2.気営両燔
証候:壮熱あり口渇し,煩躁して哭き,疹色が鮮紅か紫暗で,疹点が密か,或いは融合して片を成し,小便が黄少,大便が秘結し,舌質が紅,苔が黄糙,脈は洪数である。
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分析:邪熱が熾盛なのは,気営両燔だからである。
邪熱の毒の重いのを感受すると,邪熱は裏に入り,肺胃を燔灼し,営血に影響する,肌膚に透泄すると,重症の風痧を発する。
邪熱が内伝すると,気分熱が盛んとなる,故に壮熱、口渇する;
気分が燔灼して,営血が内擾すれば,心神は不寧となる,故に煩躁して哭くことになる;
気営両燔となれば,血熱が盛んで,肌膚へと透発する,故に疹色は鮮紅か紫暗となる,疹色が紫暗で分布が密集しているのは熱傷営血,陰血虧虚,で病情が重い;
邪熱内盛となれば,津液を耗傷する,故に小便は黄少,大便は秘結する;
舌紅で苔が黄糙,脈が洪数となれば,気分熱盛の徴候である。
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治法:清熱解毒,凉営透疹。
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方薬:透疹凉解湯加減。
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常用薬:桑葉、薄荷、牛蒡子、蝉蛻は疏風清熱、透疹達邪に当たり,連翹、黄芩、紫花地丁は清熱解毒にて清気泄熱を期す,赤芍、紅花は凉営活血して透熱転気,祛邪外出に当たる。
口渇が甚しければ,天花粉、鮮芦根を加えて清熱生津を;
大便干結すれば,大黄、芒硝を加えて瀉火通腑する;
疹色が紫暗で密なら 生地、丹皮、紫草を加えて清熱凉血,養陰止血とする。
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邪鬱肺衛
銀翹散(呉鞠通《温病条辨》)加減(金銀花・連翹・牛蒡子・淡竹葉・桑葉・菊花・生地黄3 蝉蛻・桔梗・甘草・薄荷(后下)2)29
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邪毒熾盛
銀花解毒湯(高秉鈞《瘍科心得集》)加減
(金銀花・連翹・紫花地丁・赤芍・牡丹皮3 生石膏8 水牛角7(先煎),黄連・甘草2)34
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風疹方(金銀花・玄参5 紫草3 生石膏10 蝉蛻・薄荷2)27
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疏表散(淡豆豉8 山川柳・荊芥穂・山梔皮・大青葉・葛根3 板藍根・金銀花・連翹・貝母・白茅根・天花粉・元参・陳皮・黄芩・赤芍6 桑葉・蝉衣4 羚羊角粉0.5)91.5
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※風疹ワクチンで予防するだけでなく、罹ってしまった時の準備に知っておいて損はありません。

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